2022/07/24 AM10:54
YamaichiマスターS藤氏からメールが・・・
「乙です!明日、AIちゃんカミヒルしに来ます!」
「5時日の出OK?」
地下秘密結社の暗号か?
AIちゃんと言えば、自転車を始めてたった2年弱で
サイクリスト性酸素欠乏症に脳が蝕まれてしまった札幌の歯医者さん
デンタルサイクリストである
なるほど、AIちゃんが札幌から十勝岳HCしに来るから
おっさん一人では気恥ずかしくて、やまたけを誘ったのだな・・・
5時かぁぁぁっ・・・
ってのが正常な人の思考回路
逆算すると自宅4時発、3時起きね
ふぅん、そっかぁ
となるサイクリスト性酸素欠乏症患者の思考回路
そもそも札幌から出てくるAIちゃんは3時自宅発でギリ
2時起きってか、寝てない疑惑すら浮かぶ
その覚悟、しかと受け止めた!
やまたけも男だ!(振りかざす謎のジェンダー論
奥様に報告
ワイ「明日、4時には家出るね」
奥様「え・・・わかった、ケド、何処行くの?」
奥様「・・・(遠い目」
ワイ「ハッ!!」
奥様「・・・うん・・・」
快諾とは正にこの事
さっさと酒呑んで寝よ・・・う・・zzZZzzzZZZZ
寝つきの速さはのび太を上回るやまたけ
結局3時前に目が覚めてしまった
さ、行ってみますか
なんて良い天気なんだ!!
日焼け止め塗って来るのを忘れたやまたけ
ヘルメットのあご紐の跡が小顔効果を持つ事を期待するしかない
AIちゃんも無事到着、本当に3時発である
9時に寝たとしても4時間程度しか寝られない
睡眠不足と紫外線は美容の敵よっ!
サイクリスト性酸素欠乏症のAIちゃんにはこの思い、届くハズも無い
朝のひんやりした空気、ラベンダーの香りが心地良い
5時にあくび一つせずに、これから挑むヒルクライムにむしろニヤついている三人
もう、常軌を逸しているとしか表現の方法が無い
何度もカミヒルに向かっているS藤氏のお気に入り撮影スポットとの事
アレ、登るんだな・・・
tsutomu-iwabuchi-zwift.hatenablog.com
とても統率の取れたグループライドを
曜日毎にメニューを変えて毎朝実施している
チャットも面白く、チーム全体の温かい雰囲気が伝わる
ただ、朝4時、ちょっとやまたけの生活サイクルに合致しないだけである
路面は終始ウェットだったが、水撥ねするほどではない
むしろ水撥ねする程のスピード出せない説
自らカミヒルに挑む強い心を持つAIちゃん
ほとんどビョーキなのだが、確実にペダルを回しピークに向かう
弱音など一度も聞こえなかった
こんなキレイな雲海を見たのは初めてである
そう、ココは雲の上
酸素薄め、気圧低め
また病が進行するのを止める事は誰にも出来ない
S藤氏にはやりたい事があった
そう、「アナダポーズ」である
自撮りでスカした横顔、やまたけ界隈で俄かに流行りだしているのだ
三人並んで十勝岳温泉の看板の前で撮りたい!と三脚まで持参したS藤氏
おじさんのピュアな希望は、皆の優しさで叶えてあげなければならない
お約束でしょ?こんなん
私にはフリにしか聞こえなかったのだから
二人は知らない
二人は知らない
ヘルメットに停まっているトンボは例のおにやんま君
お陰様で今年は上半身には被弾は無い
脚は現在4カ所被弾
下半身担当のおにやんま君を追加購入して
バイクのトップチューブにも取付しようか思案中である
お店のオープンの為にS藤氏は先に下山
AIちゃんとウィンドブレーカーを着込んで下山
有り余るウェイトを持つやまたけのダウンヒル
自由落下に極めて近く、すぐにスピードにのる
しかもカーボン、リムブレーキというビビり要素が多く
出来るだけブレーキをかけたくないやまたけ
しかし先日のカミヒルの下りで
路肩にいた鹿さんとバッチリ目が合った事もあり
AIちゃんの安全が最優先事項、という事で追走
「かみふらの八景チャレンジすっか?」
と聞いてはみたが、なかなかに疲労が溜まった様子
日の出公園駐車場へ直行だな、、、と思っていたのだが
駐車場に付く直前にAIちゃんから耳を疑うまさかの一言が
「やまたけさん、噂のトイレに行ってみたいです!」
やはり酸素欠乏症末期患者
思考回路はショート寸前どころか、完全にブッ飛んでいる
しかし目をキラキラさせて「天国に一番近いトイレに行きたい」と
懇願する女子を引き留める術をやまたけは知らない
ウィンドブレーカーを脱いでからチャレンジするべきであったと反省
ありとあらゆる体液が流れ出ている
ゴール後、AIちゃんが一言
「私の想定を超えていました」
そうだ、用を足す為にこんな所に来るモンではないのだ
本当に尿意があったとしたら、、、最後までは言うまい
産まれたての小鹿のような足取りで展望台に昇る
そういえばいつも駐車場で幽体離脱、意識不明の重体であった
今日はAIちゃんのアテンドという大役もあって何とか意識を保っている
改めて今日の今後のプランを聞いてみる
「正直、燃え尽きました」
やまたけは心のどこかで安心した
「え、回りましょうよ!八景!!」
と返事がきたら、多分顔では泣いて、心でも泣いていた
そして本日を締めくくるべく、日の出公園の駐車場まで戻るふたりなのであった
時刻はまだ8時半、7月25日はまだ始まったばかりだというのに・・・
to be continued...