2022/07/25 AM8:30
子供達が学校へ向かい、大人たちは職場へ向かう
街のお店は今日の開店に向けて準備をしている
正に今日一日が始まる息吹を感じる時間
既に虫の息のAIちゃんとやまたけ
止めときゃよいのに天国に一番近いトイレへ登り、まさに満身創痍
身体は単なる「魂を運ぶ器」としての機能しか保てず
下り坂でのブレーキが精一杯
なんとか日の出公園駐車場に帰還する事ができた
そこでまさかの出会いが!
御年74歳、今シーズンでカミヒル通算100回を迎えようとしている
まさに「生きる伝説」、レジェンドである
今日で96回目のカミヒルをキメるべく準備中であったのだ
「え?もう降りてきたの?何時に登ったの?」とN西氏
「5時スタートでした」との答えに「人間の仕業ではない」とバッサリ
100回近く登れば、話のネタは無数にあるだろう
色々な経験談を教えてくれた
見送り際に「頑張ってください!」と伝えると
「頑張ったらダメなんだよ、頑張らないでなんとか登るのが良いんだわ」
それは、深いぃ~~
N西氏と話をしているうちに、やまたけの残りHPも少しずつ回復していた
札幌まで運転して帰らなきゃならないAIちゃんとはココでお別れ
また遊んでくださいねぇ~♪と、やまたけ単騎で発進
9線道路と呼ばれる道道298号、上富良野旭中富良野線にて富良野方面へ
何の目印というモノも無い難しい交差点なのだが、
「デボツナイ川」という川にかかった橋を越えた次の交差点を左へ曲がる
遠く左手に登り坂が見える
ココを登って行くと、「湧きオカ」カフェがある
ただひたすら長い登り坂、他に何もない
この坂は昇る場所ではなく、下る所である
その証拠がこちら
そう、先日開催された富良野グレートアース
麓郷から抜けて出てきた下り坂が正にココである
今日はこのルートを逆回りしようというプラン
ダラダラ登る道は続く
あまりココを登ってくる物好きはいないだろうが、ボトル補給できるのぜ
本幸地区を抜けて麓郷方面へ走る
日本人の心にある「ふるさと」という言葉の挿絵になるような景色が続く
日焼け止めを塗り忘れた事を後悔してももう遅い
五郎さんに手を合わせ更に麓郷の奥へ向かう
人生とは一生を懸けた最大の暇つぶしである
自転車に乗るという行為の為に産まれた訳ではなく
何もしなければ無味無臭であったはずの人生にとって
最高のスパイスとして自転車に巡り合えた幸せを感じている
左手に涼しげな川を眺めながら
耳をつんざく蝉の声と咽るような緑のトンネルを抜ける
なまら気持ち良ぇ~~~
それにしても腹が減った
なんせ朝4時の上富良野に向かう車内で食ったおにぎり以降
何も食ってない
ボトルの水も底をついてきた
まっすぐYamaichiさんへ向かう事にしよう
「やまたけさん、お疲れ様です!」と聞いた覚えのある声
なんと店内には朝に別れを告げたAIちゃんが!
他にも栗山町で洋食レストラン「モンテマローネ」を営むS藤氏も!
名前が同じ「たけし」って事もあり妙な親近感である
K野師匠とのライドで何度かお世話になったお店
エスカロップという根室地区のソウルフードもメニューに加えてくれていたり
蝦夷の民には是非チェックして頂きたい
サイクリストマッチングカフェ「Yamaichi」、恐るべし
ってかAIちゃん、なんて優しい素敵な娘なんだ
マスターS藤氏はアフターで自分の店に食事に誘うという
正に同伴ヒルクライム
新しい営業のカタチである
「強い者が生き残る訳ではない、変化に順応できた者が生き残るのである」
広く浅く観光客を集めるのではなく
狭く深いディープでコアなリピーターを獲得するという
YamaichiマスターS藤氏の作戦は現段階では見事に当たっている
「近所にどんなコースがあるか判らない」
「脚の合う仲間がいない」
「みんなと休みが合わなくてソロライドが多い」
「走りたい場所がマニアック過ぎて誰も付いて来てくれない」
そんな悩みがある蝦夷のサイクリストは一度訪ねてみよう
下手な結婚相談所より多くのデータを蓄積している
まぁ、旨い
何度食っても旨い、あぁ、旨い
私の週一の脳内海外旅行である
もうね、14時ですでに眠い訳よ
帰りのクルマは車内一人カラオケ大会である
あの日あの時あの場所で
君に逢えなかったら
私はいつまでも酒に溺れたまま
そうだった、明日はON田クンに誘われてたんだっけ・・・