2024/05/28
やまたけは探していた、安住の地を
そこには何も無い
自動車も人も交通法規さえも
もはや言葉や感情すらも無くなった世界
ただ眼前に広がる果てしなく続く道
そんな世界を探していたのだ
そして踏み入れたWatopiaという世界
何の制約も無く、果てしなく走り続けられる世界
サイクリストが夢見た世界が、確かにソコにはあった
しかし、しかしだ…
その日、サイクリストは思い出した
ヤツらに支配されていた恐怖を…
Watopiaの中に囚われていた屈辱を…(言い過ぎ感
そして見つけた「新しい世界」
辛辣な外国のお方から「ゴミなグラフィック」とバカにされようが
ヨソはヨソ!うちはうち!と、オカンのような言葉を念仏のように唱えていた
そんな投稿にコメントが届いたのだ
「Zwiftによく似たindieVeloというアプリを紹介します。お試しあれ。」
ほほぉ、indieVeloか
ちょっと調べてみっか
日本語はもちろん非対応
しかしスマホの優秀な翻訳機能にて解析するには
「オンラインサイクリングがオリンピック競技だったらって想像してみ?」
っていうお出迎え
そう、このアプリはゲームやエンターテイメントとしてのバーチャルサイクリングって概念ではなく、e-Sportsとしてのオンラインサイクリングを大前提としている方針らしい
なんか面白そうやん
糠喜びをしてほしくはないので記述しておくが、現段階ではベータ版
つまり正式にローンチされているサービスではないという点だけご注意を
Windows版は何の制約もなくダウンロードできるが、iOS版はコミュニティに登録しないとダウンロードできないようだ
そこでのメンバーシップとしての課金の有無は知らん(無責任の極み
アバターのカスタマイズは自由に色やデザインを選択可能だが
特筆すべきはバイク本体であろう
やっとスクリーンショットの方法を確立できた(中の人談
しかしながら、フレームでの走行性能の優劣という概念は存在しない模様
もちろん、メーカーを選択して「自分と同じフレーム」という概念すらない
この辺りが「バーチャルサイクリングアプリ」に何を求めるのか?という個々人の考え方の好みが分かれてくる部分であると感じる
「自分と同じフレーム、ホイールでバッチりキメたい!」という「分身派」
「せめてバーチャル世界だけでも憧れのあのバイクに乗りたい!」という「妄想派」
「ゲーム的に有利なコースに合ったフレームで勝負したい!」という「攻略派」
どれも間違っていないし、なんならどれも正解である
求めるものが千差万別なのは当然であって、どのポイントがユーザーに刺さる?ってのを見抜いたアプリが存続するだけの話である
その辺、このindieVeloの方針はやまたけは「好き」寄りの「好き」
機材ハンデを取っ払って「脚での勝負」ってのはe-Sports向きなのは間違いない
アカウントの作成方法は、特に特殊な点は無かった
事細かに説明するのは時間の無駄である(初心者突き放し感がパない
センサー類を登録、ここまではZwiftやMy Whooshと大差はない
このindieVelo、素晴らしいのは様々な設定項目の細かさである
バッテリー残量を確認できるのは細かい配慮で嬉しい
登録も実にスムーズに完了した
先ずはバーチャルサイクリングでの肝、グラフィック設定からいってみよう
もう、これ以上裾野を広げた設定画面を見た事ある奴はおるか?と聞きたい位の幅を持たせている
フレームレートまで設定できるとか、アンタ何者なんだよ?
マヂでノートPCからハイエンドゲームPCまで
自分の環境や好みに合った設定でプレイできるのはユーザーフレンドリーの極みである
このアプリだけで色々できそうな感じ
この辺りは全く判らないので、OBS Studioにお任せする事にする
外部アプリ連携も抜かりない
My WhooshではSTRAVAとTraning Peaksのみであったが、キングオブキングのGarmin様に対応しているのはかなりのアドバンテージと言っても過言ではなかろう
そして走り出す
視点や表示などの細かくショートカットが割り振られており
試しながらのライドだが、概ね良好
My Whooshでの謎のケイデンス安定しない問題も発生せず、時折入る視覚効果の風の表現もやまたけの好みである
indieVelo特有の要素が以下
・風の概念
コースには風が吹いており、当然だが走行上の抵抗になったり、加速を助ける働きをする
・コーナーリングスピードの上限値設定
キツめのコーナーを曲がる際に一定速度以下にしないとスムーズなライン取りができないようになっているらしい
減速はショートカットキーの「S」で可能
速すぎるとコーナーでの最速ラインを越えてタイムロスに繋がるようだ
・パワーウェイトレシオの非表示
自車情報はもちろんだが、近くのライダー達のパワーウェイトレシオの表示もない
この辺りも「え?普段のライドやレースで他人のパワーなんて見えないでしょ?」って感じなのかもしれない
近くのライダーはタイム差と速度表示のみである
画面表示には欲しい情報は全てあったのも好印象であった
コース全体の起伏状態の表示、パワー・ケイデンス・心拍数のグラフ表示、消費カロリーとTSSの表示もあった
そして、走行中でもCP表示が可能なのはガチ勢には堪らないかもしれない
先行するZwiftを良く研究しているのは良く判る出来である
My Whooshともまた違う、実にストイックなアプローチでヴァーチャルサイクリングを表現しているといった印象が強い
今後、評価が分かれてくるのはベータ版を終了して
正規版をローンチした際に発生する課金の仕方であろう
正直、このクオリティで完全無料はありえない
あとは、それぞれのユーザーが納得できる方法での「機能に特化した課金」ではなかろうか?
旅客機のエコノミーとファーストクラスとの違いのように
ライトユーザーには安価に楽しみを提供しつつも
ヘビーユーザーにはより質の高いワークアウトメニューや
NFTを活用した数量限定のジャージ等でのマネタイズなどでアプリの運営を行っていくようなスタイルであると非常に嬉しい限りである
ベータ版で無料で楽しめるからこそ、お試し頂きたいのは間違いない
強く感じたのは「自然の中を走る方が全然気持ち良ぇなぁ~」って
田舎者丸出しの感想が一番強かったってのは内緒だ
いっぺんやってみ、トブぞっ!!