坂バカブロガーO関氏、
移住の際に何本かのフレームを道内に密輸していた模様
「若いムスッメにピッタリの可愛いフレームあるんですYoっ!!」
と、怪しい笑顔で話すO関氏の言葉を笑って聞いていた
当初は全く気にも留めていなかったのだ
ある日Yamaichiさんでランチしていた時に
↑何度も行ってるから、いつの話か忘れた
何気な会話の中で「O関君のフレーム、ウチで預かってるんだ」とS藤氏
ほぉ、そおいえばそんな事言ってたな、ちょっと見てみるか…
ソコにあったのはシャレオツ極まりない、チェレステブルーのフレームであった
「ビアンキか・・・」
やまたけが今まで全く意識した事の無かった世界線である
「ちょっと降ろしてあげる」とS藤氏、
ほいっと受け取った瞬間に感じた異次元の軽さ
え・・・?何コレ?
こ・・・コレが、世に言う
カーボンフレーム
ってヤツなのか?!
ふ、、ふぅ~ん、、、なるほどね、うん、なるほど
まぁ、言うてもこんなシャレたフレームはやまたけの柄ではない
ビアンキに乗っている人は何人か知っている
しかし、色は置いといて、あまり見た事のないフレームである
オルトレってのが多いがソレでは無さそう
インフィ、、ニート?って読むのか?
帰宅後に調べてみる
ふむふむ、トレックのドマーネ的なエンデュランス寄りのフレームなんだ
・・・え、フレームのみで税込み40マソ超える価格だったの?
完成車は正に軽トラみたいな値段・・・
エンデュランスモデルのトップグレードであった
「実はちょっと訳アリ品なんです」とはO関氏
一度倒してしまって、CDJにチェックを出したら
右のシートステー部にクラックが入っているという
正にお墨付きの診断が出ている個体との事
「全く気にしないって人もいるかもだし、DIYで治しちゃう人なら良いのかも」
へぇ、カーボンフレームって自分で治せるんだ・・・
そこから数日間、何気に見ていたYoutube
検索キーワードが「DIY」「カーボンフレーム」「修理」であった
数本の動画を観て、色々調べてみる
・・・え、なんか、イケそぉぢゃね?
やまたけの頭の中で妄想が始まった
ロードバイクコーディネーターO関氏と相談
サイズは47、適正身長は155~165前後では?との事
それで「ムスッメにいかが?」と言っていたんだな
少し小さいかもな…いや、ちょっと待て!
やまたけの股下を考慮していなかった
非常にセンシティブな内容だが
CAAD12のような「ほぼホリゾンタルフレーム」だと
シートポストが10cmも要らない股下事情
ぶつくさ言いながら考えているとO関氏、
「まさか自分で乗る系?」と気付いた様子
すかさずジオメトリを送ってくれたので確認作業に入る
ふむふむ、サイズこそ小さいがホイールベースはCAADより長い
こういった所がエンデュランスモデルと呼ばれる証拠なのだろう
ステム長もビックリするほど長いのブチ込まなくても
CAAD12とほぼ同じポジションは出せそうである
頭ん中での構想はできた!
あとは「TRY」しかない
やまたけ家に迎え入れたインフィニート
早速、各部を細かくチェック
一番気になるシートステーからいってみよう!
良ーく耳を澄まして聞いてみてほしい
「カン、カン、カン、コン、コン、カン、カン、カン・・・・」
と音色が変わっているのが判るだろうか?
乾いた「カン」という音の中に
少しこもったような「コン」という音が混ざっている
それは叩く場所、明らかにピンポイントで「コン」と鳴る
ココにクラック(ヒビ)がある
さ、では実際に見てみよう!
修理範囲をはみ出さないようにビニールテープで養生して
サンドペーパーで塗装を落とす
確かに横方向に細いクラックが入っている
ココをDIYで修理しちゃいます
**注意**
やまたけ自身が「観た動画」「サイトで調べた事」を
自己解釈した上での作業内容となります
無論「プロが行う正確な修理」ではありません
この作業を真似た事で発生する不具合や事故に関して
やまたけは一切責任は負いません
用意したのはコチラ
凄い時代である
こんなマニアックなモノでもネットでポチっ!と買えるのだ
「リアルカーボン」
なんと甘美な響きであろう・・・
工業系マテリアルフェチ達にとって
正に「白飯が食える」キラーワードである
色々な店舗から出ているのでサイズを確認しながら注文しよう
そしてこのクロスを固める樹脂がコレ!
コレも実に様々なモノが出ているが
動画で見たのと同じモノでチャレンジしてみる事にする
んで、この樹脂を塗るのに刷毛がいるので近所の100均へGo!
こんな感じの「ゴツいヤーツ」しか無い
5cm幅程度での施工だとあまりに小回りが利かなさそうでボツ
絵筆も数種類の太さのモノが入ったセット物
正直、そんなに要らねぇし、ゴミにしかならん
単価としては一番安いが、わざわざゴミを買う理由にはならないのでボツ
何かちょうど良い感じのモノは無いか?
通りかかった調理器具コーナーで運命の出会い
「なめらかな仕上がり」
コレだよコレ
やまたけはいつ何時も、なめらかに仕上げたい
容器はブレーキクリーナーのフタが転がっていたのでソイツを使う事にする
どうせ使い捨てとなる
同じく転がっていた結束バンドで気泡が出ないようにしっかりと混ぜる
正直、混ざってるのか混ざっていないのか全く判らない
動画を撮りながらは無理だし
焦らなくても大丈夫とは言え、
「硬化が始まっている」という意識はなかなかにスリリングである
事前にカーボンクロスは使用する分だけ切っておこう
普通のハサミでスパスパ切れるが、織りが端部からほつれてくる
瞬間接着剤で留める人もいるらしい
今回の患部は言うてもシートステーのクラック
恐ろしく応力のかかる部分ではないので一周クルっと巻いておしマイケル
CVの開発思想も鑑みると「カッチカチに固める」と逆に良くない気もしたのだ
先ずは患部に混ぜた樹脂を塗る、そう「なめらかに」
その上にカーボンクロスを巻き付けていく
巻きつけながら樹脂を塗る
巻きつけ終えたら表面にも樹脂を塗る
もちろん、なめらかに←しつこい
ココで完璧を求めてはいけない(多分)
この上からビニールテープを巻きつける
ごく基本的な事だが、クロスを巻いた方向と同じ向きに巻こう
せっかく巻きつけたカーボンクロスがズレる
他の部位に樹脂が付いて固まると面倒なので
養生はした方が身の為である
他動画やサイトではココで使い捨てカイロで温めていたが
割愛
別に寒い時期にやっている訳でもないし
明日すぐに乗りたい訳でもない
この状態で2日間も置いとけば完全硬化するはずである
そして日が変わり
一応、硬化確認用のサンプルとして置いといた残った樹脂で確認
ビニールテープをベリベリと剥がしてみる
ココからは正にやまたけのターン!
「根暗な俺」を特殊召喚!
サンドペーパーで番手を上げながらツルっツルになるまで磨き上げる
指は真っ黒、微粉も飛び交うのでマスクは推奨
家の中でやる際には、家族の留守を見計らっての作業が必須である
床に溜まった削りカスを見て卒倒した奥様が
翌朝、置き手紙だけを残して子供を連れて実家に帰ったとしても
やまたけは全く責任を取らない
ブラックやホワイトなど、簡単な色なら良いのだが
チェレステの色合わせは不可能と判断したやまたけ
このままクリア拭いてってのもワイルドで良いか?
と何気にネットの海を泳いでいると
クルマのボデーにストライプ状に貼って
「ワイのクルマはなぁ、イタリィ車なんぞぉっ!」と
激しく自己主張するためのアイテムである、知らんケド
↑大いに敵を作る言い方
ビアンキちゃんの産まれがイタリアで良かった
国旗のデザインから、USAだとこうはいかなかった
何故か眼帯をしてたり、意味も無く腕に包帯を巻いていたりして
「ココには秘められた力が宿っている」感を醸しだす
なんとも香ばしい、超絶ライトな「性癖」とも呼べる部類
しかしながら確実な闇を感じる中二病という
心の病を患う男子諸君には響くのではなかろうか
明らかに普通の状態では無い
またソコが変に気になってしまう
他人から「国旗をあしらうとか、お洒落なんですか?」と
あえての「聞いて欲しい」感を無言で演出するという
我ながらかなりの「良策」であると確信している
前述したが「完璧な修理」とは全く呼べないモノである
しかしながらこの程度の補修で充分走る事が出来る事も
間違いの無い事実である
さ、フレームは出来た
あとはコンポだ・・・
ネットの海での海水浴からはまだまだ上がれそうにない
まさかO関氏がムスッメ向けに冗談で発信したビアンキが
やまたけ自身のNewマシンになろうとしているとは・・・