2022年5月3日
十勝スピードウェイにおいて行われた
「3時間耐久レース in さらべつ」
実は2021年の前大会で一般男子の部、まさかのポディウムに登った私
エントリー段階からお仲間サイクリストからの期待のメッセージなどを頂いていた
しかし前年と圧倒的に違ったのは日々のトレーニング量であったのだ
ほぼ毎朝、2時間ローラーを回していた前年と比べても圧倒的に練習量が足りていない
まぁ、楽しむ前提であるのは前年と大きな差は無い
前日の2日に旭川を出発
占冠に住む友人宅に転がり込む計画である
G藤氏、今回はエントリーはしておらず、同行して写真を撮ってくれるとの事
今日は仕事との事であったので夕方に到着するようにゆっくり出発である
せっかくなのでYamaichiさんでランチしていこう!
すっかりお気に入りの魯肉飯&牛肉麺のセットである
クルマで来てもちゃんと食事できるので安心されたし
やはりこのお店にはサイクリストが集まるのか?
一人の若い女性サイクリストがご来店、今日はそんなに天気は良くない
なんと横浜から一人旅中、旭川でレンタサイクルを借りて
昨日は雪の降る十勝岳に「登ってみた」らしい
控えめに言っても「2~3本頭のネジが足りていない」
今日、これから旭川に帰るにあたり、ルートをどうしようか思案中との事
YamaichiマスターS藤氏とやまたけの「オッさんコンビ」であーだこーだ
かわいい娘の旅をプロデュースする二人の父親の様である
下心は無い、そう全く、本当だ、信じて欲しい
神に誓って良い、ここまで言うと実にうさんくさい
まぁ前日に十勝岳に登るような健脚の持ち主だ、問題なかろう
若いお姉ちゃんを旭川までエスコートする時間までは無かったが(超残念)
G藤氏の帰宅までには充分時間があったので、来てみたかった南富良野道の駅にできたモンベルへGo!
東川にも店舗はあるのだが、サイクルグッズの品揃えが無いのだ
南富良野のお店にはたくさんのウェアやグッズが並んでいた
17時、G藤氏の住む占冠へ
おっさん二人でG藤氏お手製の鍋をつつく
上川町のお酒、「神川」を2本購入して持参
2種類1本ずつ買って行ったのだが、全部その日の夜に呑んでしまった
お土産感ゼロ、呑み分を持参していったのか?ホント意味なし
反省したので来年は4本くらい買って行こう
G藤氏と二人でワチャワチャ話しながら一路会場へ
サーキットが近づくにつれてテンションがアガって来るやまたけ
夜更かし、深酒、早起きで眠気がハンパ無いG藤氏
天気は最高!心配していた風も今のところそうでもない
おもむろにカメラを構えるG藤氏
カメラを向けられると何かしたくなるやまたけ
今年はZWIFTのチーム、JETTのオリジナルジャージで参戦!
カッコ良いね!ジャージは!
思えば年々、参加者の中に知り合いが増えている
初めて参加した時の「ぼっち感」ったら無かった、G藤氏しか知ってる人いなかった
スタート前に沢山のお友達と会話が弾む、とても嬉しく、心強いものだ
心配していた気温も「低すぎない」程度、天気予報も良い方向へのブレ
これから始まるレースに否が応にもテンションはダダ上がり、子供みたいな笑顔だw
試走が終わる頃に少しずつ風が・・・
まぁ、ここは十勝の地、強風は想定済みである
何と今大会、規格外な参加者の存在を会場で知る
北京オリンピックのスピードスケート日本代表の一戸選手!
あ、一緒に写真でも撮ってもらえば良かったな
何やらスタート前から「釘の味」の予感しかしなくなってきたのである
9:00ジャスト、スタートのシグナルと共に全車一斉にスタート!
3時間の全力鬼ごっこのスタートである
今年は参加者がかなり多い上、オリンピアンの出場者にテンションも上がる
「ドラフティングはほどほどに」と運営側からの呼びかけはあったのだが
第一コーナーを抜けた辺りから一気に集団が形成される
これはもう完全に不可避な現象である
それにしても20人を超える集団というモノはここまでスピードが出るのか?
前大会ではやまたけ自身も集団を牽引する順番が回って来たのだが
一体先頭は何人でローテーションしとるんじゃ?と思う位、番手が回ってこない
それどころかグングン加速していく感すらある
1周回ってタイムをチラ見・・・な、何ぃ~っ!?
昨年大会の自分のベストラップを軽く更新
確かに前大会はスタートから超強風が吹いていた上、
コロナ渦開催での「ソーシャルディスタンス重視」
集団は形成されはしたが10名程度、しかも若干遠慮がちだった記憶がある
そんな中でAve30km/hが精一杯だった前大会、それにしても今年は速過ぎる
サイコンは37~39km/h表示である
「2~3周は気持ちも高ぶってるからこのハイペースにとりあえず振り落とされない様にすれば少し落ち着くだろう」と高を括っていた
幸いローテーションが一切回ってこないという状況は「常に誰かのドラフティングに入っている」のと同義
中切れしそうになった箇所の補修に努める事に徹したのである
それにしても前後方だけではなく左右にも人がいるという状況は、やはり怖い
下手にラインも変えられないし、前方の速度変化にも細心の注意が必要である
皆でワイワイ会話を楽しみながら走るのとは全然違う
心拍は170bpmオーバーだがテンション高めなのも手伝っての事だろう、そんなに苦しくはない、何とかついてはいけるペースだ
単騎走行での初~中級者の速度粋は概ね20~30km/h程度
少なく見ても集団とは10km/h程度の速度差がある
つまり1周3.4kmのこのコースでは15~20min経過した頃から「周回遅れ」が発生する
案の定、4週目付近から走行ラインが頻繁に変わるようになってきた
やはり皆さんレース慣れしており、ハンドサインでの進路変更などに無駄がない
本当にこういうのを間近で見られるのは勉強になる
・・・って関心してる場合かっ!?
1~2台のパスであればなんちゃないんだが、
4~5台、しかもコーナー侵入付近の追い越しでは密集していた集団が自然に縦に伸びる
先頭の選手がチラッと後方を確認、やはり見逃さないよね
コーナー立ち上がりでグンっと加速して後方の切り離しにかかっている!
「やらせはせんぞーっ」
ドズル・サビよろしくこちらも加速で応戦
ってのが更に数週に渡り幾度となく続く
しかも最終コーナー立ち上がりの緩い登りで何故か加速っ!!
マヂかよ、しんどい、シンド過ぎるのぜぇ・・・
「このお方達、一体いつまでこのペースで走り続けんの?」状態
開始30min、ペースは全く落ち着かない
周回遅れの処理の度に中切れさせまいと踏み込む
こういった状況では集団の中~後方はかなり辛いのを身体で理解
「セレクションをかけられてる」と思っていたのだが多分、それだけではない
イメージ的には交差点での発信と一緒である
先頭はスっとスタートして巡行速度まで一気に加速
後方は「前方が発進してから」スタートする
それが後方になればなるほど発進が遅れる、まさに後手後手となるのだ
最後方がスタートする頃には先頭はトップスピードに乗っているのである
知らんけど
とにかく20名オーバーの集団の中になんとか留まろうと懸命に走っていた
そんな時に!!
「ん?右のふくらはぎ・・・あ、ヤベ・・・っ!!」
予感した瞬間にラインを変えて集団から離脱、ペースを落とした瞬間
攣ったっ!痛っ!めっちゃ痛っ!!
そのまま左側のエスケープゾーンに直進、ガードレールに掴まり乗車姿勢キープ
ほとばしる激痛、当然ビンディングは外せない
走れもしなけりゃ、降りる事もできない悶絶タイムのスタートである
ちょうどソコを通りかかった運営のK田さんが駆けつけてくれた
脚攣りだけではあったがメディカルも駆けつけてくれ、
「アイツ、終わった感」がみなぎるのであった
10minほどコース脇で休んでK田さんのエスコートで一度ピットに戻り休憩
ただ、機材トラブルではない
絶対にリタイヤはしたくない!走り切る!
以降はペースもそこそこに抑え、後方が来たらラインを変えてパスさせ
五体満足で完走にこぎつける作戦に変更である
何度か他選手に風よけになってもらったり、なってみたりとする余裕も出てきた
やはりこのくらいの「ユルい感じ」ってのが面白い
後は先頭集団に留まり続けるチームの最強兵器、ミスターロケッティアN島クンにエールを送るのであった
12:00、レース終了!今年はコントロールライン通過をほぼジャストに合わせる為
ペースを調整していたのだが、最終コーナー立ち上がり付近で後方から迫る1台が・・・
どうする、行かせるか、いや、私も男だ
こんなん抜かれる訳にいかんぢゃろ
ミラーで後方との距離を測りながら静かに加速するのであった
無事パスされること無くゴール、ほぼ全開!
ホント、最後仕掛けるのやめてくんない?(笑
「いやぁ、抜けませんでした!」と軽く言葉をかけられる
返事、できん、、すまない、、軽く右手を挙げて少し泣く
こうしてレースは無事終了となったのであった
N島クンが3位入賞!
見たことある目玉のオッサンは岩見沢より参戦のS石氏とF田さん
年齢的には兄貴なんだが、目玉的にはやまたけが「兄貴」と呼ばれている
長男はハリウッドザコシショウなのは変わりない
止まってしまったとはいえ、本当に楽しいレースであった
来年はもっと楽しめると嬉しいな
練習しないとね、マジで
そして何よりも、この大変な時期の開催にあたりご尽力いただいた運営の皆さま
本当にありがとうございました!
来年もまたこの十勝の地でお会いできる事を切に願っております
ピース!