「茹でガエルの話」をご存じだろうか?
生きたカエルを熱湯に入れると、その熱さにびっくりして逃げる
当然だ、死んじゃうのだから
しかし
水の状態から下から火で炙り、徐々に水温を上げていくと一体どうなるだろう
カエルは水温の変化に気付いてはいるが「まだイケるんじゃね?」と呑気に構え
そして最後には逃げ遅れてそのままスープになってしまう
そういう話である
急激な環境の変化には即座に対応できるが、徐々に進行していく環境の変化には気付きにくく対応が遅れがちになってしまうという教訓だ
血中脂質、LDLコレステロール、尿酸値
この3冠王は今年も健在である、もはや殿堂入りの風格すら漂う
しかし、一つだけ例年とは毛色の違う再検査項目があったのだ
「視力」である
左目の視力が2.0から0.8まで一気に下がっていたのである
人間という生き物はとても器用で、左右の視力をお互いに補完し合うという
つまり、左目の情報力不足を右目のスペックで補う事で
脳には「普通に見えている」状態にしてしまう
だからこそ余計に視力の低下に気付かなかったのである
しかし私は楽天的であった
「歳も歳だ、老眼か何か、その手の類だw加齢だ、加齢w」
診断結果が出るまでは・・・
診断結果は「網膜前膜」
眼球内の網膜というレンズの前に、眼球内の内膜が剥がれたピロピロ状のモノが
カーテンのように邪魔をする事によって視力が低下する
そういった状態らしい
診断結果は以上、では処置は?
答えは簡単
「眼球にストローをブチ込んで中を掃除するだけの簡単な手術です」
・・・・・・なんそれ!?怖っ!!!
恐ろしくシンプル、且つ想像通りの処置
*ちなみに「簡単な手術」とは一切言っていません
ネタとして盛りました(当社比120%)
写真を見せてもらうと
〇で囲った部分が問題のカーテン、コイツのお陰で視力が爆下がりしたのだ
じつは昔から左目の視界にニトリのマークみたいなのと芋虫みたいな影が飛んでいた
この写真を見た瞬間に「あ、コイツいつも左目にいるヤーツ」と察した
矢印の2つが正にソレである
飛蚊症というモノなのは知っていたが、たいして深刻でもなさそうなので放っておいたまま現在に至っていた
お医者さんに確認すると
「あぁ、ちょうどEですね!一緒に掃除しちゃいまSHOW!」
・・・軽っ!(盛ってます)
入院して手術に備える
説明を聞く分には「局所麻酔」で手術を行うとの事
え、、、、眼球周辺の局所麻酔っていう事は、、、まさか?
「はい、意識はあります」
頼む、眠らせてはくれないか・・・・怖すぎんだろ・・・・
注射だけでも緊張しちゃうチキンに局所麻酔で目ん玉にストロー!?
想像しただけで脂汗が出てくる
しかし、さすがに「怖い」という理由だけで全身麻酔のリスクを負ってはくれず
奥様にも「ふふふ、頑張ってね♪」と励まされる始末
もうね、やってやんよっ!と枕を塩辛くする手術前日なのであった
実は前日、まさかの出会いがあった
小学校の頃の同級生(私は転校してしまった)がたまたまSNSで繋がっていた上、
この病院に勤務していたのだ
何気にカルテを見ていると見た事のある名前を見つけ、駆け付けてくれたのだ
久々に会う彼に、とてつもなく勇気を貰ったのであった
こんな状況でさえ、自分は一人ではないんだ
当たり前だよな、明日執刀してくれるお医者さんだって一生懸命やってくれるのだ
誰かのお陰でちゃんと生きてるんだと痛感した手術前日であった
to be continued