Natural Born EZOist

チャリとオヤジと時々目玉

構造と妄想

いつも乗っている愛車の異変というモノは

わりと早く気付くものである

 

数週間前から登りでトルクをかけると

「キシッ、キシッ、キシッ」と気になる音がしていた

平坦巡行では全く気にならない

登りのみ、身体的にもキツい上、精神的にも気になってしょうがない

 

薄々感づいてはいたのだが、まさかなぁ

それは正に「ネットの評判通りの異音」だったのだ

Cannondaleあるある、そう「BB異音」である

BBとは「ボトム・ブラケット」、クランクギアを支えるベアリング部の事である

CannondaleはこのBBからの異音案件が非常に多いのだ

 

定休日にショップへGo

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私の主訴を聞くなり、速攻でクランク部を分解してくれた

やはりこの手の案件が多いのだろうが、なんせ手早い!

Cannondaleの左クランクは特殊工具が無いと分解できない様になっている

本当に超特殊な工具なので、極めて萌え度は高いのだが

(Cannondaleのバイクでしか使用しない)

価格を聞いてみると華麗にスルーできるモノであった

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左右からフレームに圧入するタイプがデフォルト

昨今のロードバイクはこのタイプがほとんどであるとの事

 

しかし解せないのだ

これは私の私見なのだが、

圧入タイプのベアリングは交換時の「再現性」が極めて低いと容易に想像できるのだ

一度分解すると、全く同じ位置にベアリングを打ち込む事が困難である

しかもそれが左右に独立して存在している

打ち込まれるフレーム側もベアリングの脱着によるダメージは絶対にあるだろう

よほど優れた高精度の治具を使って脱着しなければ、クランク軸のセンターすらままならない構造であると私は思っている

 

つまり酷な言い方をすると「使い捨ての高性能」なのである

時代がそうなのかもしれないが、パンピーの乗り物としてはチトきつい

さんざん「ロードバイクは自転車界のF-1なんだぜ!」と言ってはいるが

気に入ったフレームを末永く愛用したい身としては、なかなか酷な構造と思うのは私だけなのだろうか?

 

早々とグリスアップを終えて復元された愛車、価格を聞くと・・・・・え?

いやいや、工数はずっと見ていたから判っている

「結構多いんで、また鳴ったら教えてください」って、神かよ

おい、メーカーよ 販売店に感謝を忘れてはならんし、より良い商品開発に邁進してくだせぇ、、、と心から思う私

 

あるがたく受け取り帰路についた私

自宅近くの登り坂、「キシッ、キシッ・・・・」あぁ、あの構造上どうにもならんか

これはもう持病といって過言ではなかろう

 

後日、ある部品を発注

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それがコイツ

打ち込みタイプのフレームに取付する、私の頭の中の理解では正に最適解のBBである

クランクもシマノ製のモノを同時購入し交換した

すっかり異音は消え、ますます快適!

「セラミックベアリング」といういかにも強そうな魔法の言葉

プラシーボ効果も手伝って、ケイデンスもアゲアゲである

 

何よりも購入した工具セットでBB部の分解が可能になったという

心理的アドバンテージはかなり大きい

これで理論上は我が家で全バラしが可能となったのだ

テンションはアガる

でも、まだ試さないぜ

元に戻らなくなる事がお約束だからw

 

to be continued