Natural Born EZOist

チャリとオヤジと時々目玉

失意と出会い

初チャレンジは突然の持病の発作でDNSであった

今年こそは!

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体調はバッチリだ!祝杯の練習も完璧である

力は漲っていた、心は滾っていた、肝臓は弱っていた

 

しかし神はそんな私をあざ笑うかのように空にイタズラを仕掛けたのだ

「超豪雨」

大会前日に運営サイドからメールで中止の連絡が入ったのである

もう、テンションガタ落ち・・・・・・おっ?

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何だい、桜が咲いてるぢゃないか?

天気悪いのは帯広方面だけ

旭川はそんなに天気は悪くなかったのだ

え?北海道なのぜ?天気なんて全然違って当たり前

だって、ほら

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私の住む旭川と十勝サーキットのある更別は帯広の近く

岐阜と静岡で天気が同じ訳が無かろう、つまりそぉいう事

これからコロナ明けに北海道旅行に行こうという方は是非参考にされたし

 

富良野で勤務していた時に良くいたレンタカーの観光客

夕方4時頃に来店して「これから釧路に取ってあるホテルに向かいます」

無理ぢゃ、海無し県の長野から神奈川まで行くんだぞ!4時間はかかるってw

訳も無く最北端を目指す人もいた、「稚内まで2時間位ですか?」

思ってる倍かかりますよ、能登半島の先っちょまで行くんだから

蝦夷のサイズ感を間違っている人は多い

かく言う私も新婚旅行でオーストラリアに行く際に

同じ過ちを犯す所だったのを思い出した

四国に似てるだけであってパチンコ玉とスイカくらいの違いだった

 

ちんたら花見をしながらペダルを回して2018年のGWは終了したのである

 

この頃、Facebookロードバイクが趣味のお友達がじわじわと増え始めていた

その人は上富良野町でカフェを営んでいるとの事

ちょうど明日は休みだし、天気も良さそうだ

「行ってみよう」

陰キャな私が「SNSで知り合った人に逢いに行く」とは

しかも相手はオッサン確定である

やはり自転車というモノは人を前向きにさせるものだ

 

旭川とはいっても限りなく美瑛(びえい)に近い方の地区に住んでいる為、上富良野まではそんなに強烈な距離は無い

100kmライドが苦ではなくなった私にとって、距離的には問題ない

しかしそれは「距離」だけの問題である

蝦夷を知っている人はご存じかもしれないが、美瑛には素敵なキャッチフレーズがある

「丘のまち美瑛」

キラーワード炸裂である

正に余計なお世話だ

f:id:Ezoist:20220303220836j:plain貴方は空に浮かぶ雲の影を見たことがあるか?エゾい、エゾすぎる!

こんな景色って事は当然「なまらアップダウン」なのである

まだこの頃は「坂は全人類の敵」であると信じてやまない頃なのであった

 

何度も繰り返す無限坂にヒイコラ言いながらやっとこさ到着

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深山(みやま)峠にあるカフェ「YAMAICHI」さん

www.yamaichi.club

とても気さくに話しかけてくれ、いろんな話を聞いた

お店を営むご夫婦、ふたりともサイクリストだという

上富良野、美瑛界隈のサイクリングコースマップなども沢山頂いた

 

実はその日は他にもサイクリストがいた

サイクルラックにかかっているバイクからは、えも言われぬオーラが漂う

寡黙にパフェを食べている、甘党らしい

オレンジ色のジャージを纏った無口な白髪の男性

 

「あのお客さんは、札幌から自走で来てるんですよ」

ふぁっ!?札幌?片道だけで100kmオーバーだぞ、意味わかんない・・・

勇気を振り絞って話かける

ワイ「え、今日これから札幌まで帰るんですか?」

男性「えぇ、帰りますよ」

・・・・・・

ワイ「す、、、すごいですね・・・」

男性「明日は仕事ですから」

 

・・・・・・素っ気ねぇぇぇぇぇぇっ!!!

 

しかし、不思議と「怖い」という感情は微塵も起きなかった

聞けば札幌にあるサイクルショップの店員さんで、このお店にも良く来るらしい

 

「すげぇ世界だな、ロードバイクって・・・」

しきりに関心はしていたが、一部の「頭のネジがフッ飛んだ人」と認識していた

違う次元に住む「仙人」に出会ったという感覚に極めて近かった

 

私はこの時、まだ気づいていなかった

このお店が後の私のサイクリングライフにおいて重要な拠点となり

様々な出会いを経験する事を

そしてこの白髪の男性と一緒に様々な土地を走り、いつしか「師匠」と崇め

いつの間にか「頭のネジ」を数本無くしてしまう事態となってしまう事を

 

to be continued