Natural Born EZOist

チャリとオヤジと時々目玉

夜の出来事 Ⅱ

前回までのあらすじ

ワトピアという異空間に飛び出した私

眼前に広がるのはどこまでも続く道

そこは正に「自転車天国」であった

スプリントポイントというパワースポットを見つけた私は、

今持てる全ての力を注ぎ込み

そして燃え尽きた、出し切った、刹那

現実世界へと引き摺り出された私に待ち受けていたのは

左脇腹への強烈なピンポイントブローっ!

私のマムシ(小)から生き血が滴るっ!

心と身体は遥か違う時間軸にあるっ!

どうなるっ!?俺っ!?

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救急車とは本当に早く来る

まるで私がこうなる事を事前に予測していたかの如く早く

そして前にも私を迎えに来たかの如く正確に

 

日本とは本当に素晴らしい国だ

 

思えば我が家に緊急車両が来るのは2度目である

 

~回想~

一度目はパトカーであった

正体不明になるまで泥酔し、タクシーに乗り

2台のパトカーを引き連れて、朝5時に凱旋帰宅した時である

 

奥様は既に起床し子供達のお弁当をこさえていた

「・・・・ん?パトカー?2台も・・・・タクシー・・・・」

オンナの勘が冴えわたる

「・・・・・・多分、うちだな。」「ピンポ~ン♪」「やはり・・・」

奥様は事の98%を瞬時に理解したのだ、女性ってホント凄い(他人事

 

K察「奥さん、ご主人ね、ゆすっても起きないんですよ、参ったなぁ・・・」

奥様「任せてください」

スっと脚を運び、大きく息を吐き、構え。

右拳が的確に、そして一番無駄のない軌道を描く

伊達英二も真っ青のハートブレイクショット炸裂っ!!

 

ワイ「グフッ!(ザクとは違うのだよ)」

奥様「さっさと家に入んなっ!!」

ワイ「?!ハァ~ィ、、、、」トボトボ・・・

K察「す、凄い!さっすが奥様っ!」

一同拍手が鳴りやまない午前5時

奥様、超ご満悦。ついつい財布の紐も緩む

私の乗っていたタクシーの運転手には

私の財布に入っているすべての金が渡されたという

 

話を戻そう、

今宵は救急車である

あとは消防車が来たらコンプリートだ

↑絶対にシャレにならんのでコンプする気は無い

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迎えに来たのはもちろんトヨタハイメディック(TOYOTA HPより引用)

奥様の懸命な介抱のお陰で意識もしっかりしていたし

心なしか手足のしびれも回復しているように思えた

救急車が来るまで何度も「なんでビール呑んだんよ?」と叱られた

奥様曰く、それが致命傷レベルの「負の行為」だったらしい

腹部強打→シャワー(身体が温まり血流が増える)→BEER!!(ダム決壊)

激しく反省した、2口も呑まずに死にかけたのだ

本当にもったいない←ソコぢゃない

 

担架に身を預け救急車に担ぎ込まれ、隊員の方から質問を受ける

隊員「一体、何があったんですか?」

ワイ「自転車でコケちゃいました」

隊員「こんな時間に?」←AM2:00 「え、どこで転んだんですか?」

ワイ「え、車庫でですが・・・」

隊員同士がザワつき始めた、お互いに目で会話をしているのがわかった

「こいつは一体何を言っているんだ?」「全く意味が判らない」

「疑わしい」「でもシラフだぞ」「あたおかぢゃね?」「確かめなくては」

 

後で聞いたのだが、

深夜+夫婦+腹部強打=最悪の答えが「DV」との事

つまり、「寝ているパートナーにタイガーショット」の可能性が拭えないらしい

 

隊員「ちょっと車庫を見せてもらっても良いですか?」

隊員一同「・・・あぁぁぁぁぁ~~~、なるほどねぇ、、、」

隊員「3本ローラー、あれ自分、乗れないんすよね」

奥様(小声)「あの人、乗れないんだって♪私でも乗れるのにネwぷぷぷっ」

ワイ「なんだ、乗れない人多いねぇ、ウケるwwwww」

 

待て、笑ってる場合か?それで俺、死にかけてんぞ!?w

一番ウケるんは俺ぞwwww

 

私を乗せた救急車は

割とふわっとした笑いを含みながら病院へと走り出したのだ

 

3本ローラーに乗ったから死にかけた訳ぢゃない

正しく乗ればスキルUPに繋がるのぜ

間違いない

 

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