意外にも救急車の中とは
静かなものだと感じていた
そもそも「それ所では無い状態」だからなのかもしれないが
あれだけサイレンを鳴らして爆走していても
奥様とはしっかり会話出来ていた記憶がある
病院に到着してからも看護師さんから質問があった
看護師「一体どうされました?」
ワイ「自転車で転んでしまいまして」
看護師「こんな時間に?何処で?」
ワイ「あ、車庫でです」
「デジャブ」又は東京リベンジャーズよろしく「タイムリープ」
隊員さんが補足説明をしてくれたが
看護師さんにはいまいちピンと来てない様子であった
そらそうだ、普通ピンとは来ない
ピンときたら110番だ
打った場所、症状から
どうやら私を襲ったガゼルパンチは
左側の腎臓にかなりの損傷を与えたらしい
腎臓とはご存じの通り血液を濾してオシッコにする臓器
そいつが損傷して血液が直に出た
なるほどなるほど
多分こんな感じ(当社調べ)
そういえば
奥様も隊員の人も私の腹を触っていた
お腹の中に血が溜まってないか、簡易的に確認していたのだ
奥様、、、、スゲ、、、、、
造影剤(血管がレントゲンに写りやすくするヤーツ)を打ちお腹の中を確認
どうやら出血は一時的なモノの様だ、ひとまず安心
ただ、2〜3日は絶対安静
トイレに行く時は看護師呼んで車椅子で
そして出たオシッコをその度にチェックして様子を見ます
との事
やまたけのオシッコ観察日記の始まりである
毛玉だらけのスウェット上下のおじさんは
そのまま救急外来でお泊まりケテイ
奥様は明日も仕事(正確には今日の数時間後)なので帰宅
命に別状は無いと判って安心していた、本当にごめんなさい
あぁ、今日は長い一日であった、、、、
しかし、まぁ、アレだ、疲れてはいるんだが
ずっとピコーンピコーンとかピーとか電子音が鳴り響いてとても眠れそうにない
看護師さん達も常に早歩きでカーテンがしきりなく揺れる
そんな中、左隣のおっさんがカーテン越しに訳のわからん事を話しはじめた
おさん「俺はこれから○○さんの通夜に行かないとならんのだ」
今何時かも判らんのか?ちょっとイラつく、こちとら眠たいのだ
カーテン越しに判る、足を吊っている、骨折しているのだろう
発言も噛み噛み、多分ものすごく酔っぱらっているか、何かしらの効能でキまっている
看護師「無理ですよ、そんな状態で」
おさん「いや、しかし行かんとならん、世話になったんだ」
おいおい、一歩間違ったらおっさんの通夜になる所だったんぢゃねぇのか?
ジワジワと笑いがこみ上げてくる
看護師「どうケガしたのか覚えてないんですか?アパートとビルの壁の間に挟まってたんですよ!?」
、、、、何?今なんつった?壁に挟まってた?
軽く鼻水が出る、想像してツボりそうだw
看護師「首の骨も痛めてるんですから、ダメですよ!何か身分を証明できるものは家にありますか?」
ちょwwwまwwww
「こいつ誰だよ」状態の壁に挟まってたおっさんとかwwwww
ヤバいっ、腹筋死ぬっwwww
一度何かで見た「福山はさまる」がタイミングどんピシャで脳裏を過る
もう一回腎臓にダメージが入りそうなくらい腹筋が痙攣しているwww
助けてくれ!腹がっ!腹がっ!wwww
ここは天国に一番近い場所、いろんな意味で
また1人、運ばれて来たみたいだ
隣の人の機械がさっきまでと違う電子音を発している
一体、今何時だ?こんな時間でも
こんなに忙しく動いている職場ってあるんだ
生命を救う最前線ってのは本当に大変だ
あ、その原因の一端を担っているのは
紛れもなく私だ、、、、、
それにしても
腹減ったなぁ、、、
夜の出来事 fin
欲しい?FTP1W上がります(嘘)
続きはコチラ