「稚内市まで走りますか?」
猿払村での休憩の際にK野師匠から聞かれていた
もちろん、その気である
いや、その時は、そう思っていた
しかし、しかしだ
宗谷岬にいざ到着してしまうと
完全に「達成感」が勝ってしまい、もう「走ろう」という気が起きなかった
なんせここから稚内市街地まで30kmある
この達成感、満足感を味わった余韻だけでは
もう1時間は走れない、そういった気持ちが起きない
と、いう訳でK野師匠のクルマに積み込みである
だが、せっかく宗谷岬まで来たのだから観ておきたい所が
そう、白い道である
バイクをバラす前にサクッと行っちゃう?なノリもあったのだが
そちらへ向かうであろうクルマが駆け上がっていく坂道を見て
「クルマで行きましょう」と相成った
この選択は今考えても大正解であった
まさに丘陵地といったダイナミックなアップダウンを抜けて広がる大パノラマ
高い木が無く、見通しが効く場所では無数の鹿が見られた
本当になまらいた
そして到着した白い道
青空と白い道のコントラストも美しいのだろうが
赤く染まった空と、その色を照り返す道の何と美しい事よ
宗谷岬でMTBだけではなく、女性や初心者用にe-MTB貸出して
ちゃんとガイド付けて、3時間とかのツアーやれば
なかなか良い集客できそうだなぁ、とPota Coroおかんと盛り上がる
気に入ったらそのまま地方発送で販売しても良いカモね
などと綺麗な景色を前に金稼ぎの話に盛り上がる
夕暮れ時、かなりオススメである
さ、ホテルに向かおうぜ!
と走っていると、これまた夕日がヤバい
そこいらに転がっている鹿のう〇ちをかわしながら防波堤へ
頭の中で流れる音楽は正にコレ
世代がバレるとか言うが、知ってる貴方も同世代
時間の流れというモノをありとあらゆる感覚で感じる瞬間である
本気と書いて「マジ」と読む
それと同じように、宇宙と書いて「そら」と読む人の気持ちが
今、この瞬間、本当に良く判る
宇宙空間から見上げた地球のようにも見える
なんせエモい、北海道の景色だからエゾい
つまりはそういう事だ
ホテルに到着
ココをキャンプ地とする!
どうみん割で宿泊の為、ワクチン接種証明書を提出
宿泊料も割引となるうえ、2,000円分のクーポン券がもらえる
ひとっ風呂浴びて晩飯へ!
ここで問題発生である
クーポン券使えるお店がめっちゃ少ない
くわえて使えるお店が休み、
もしくは営業時間短縮で閉店
ってのが乱発していた
ホテルの周辺はまさに「夕食難民」が溢れており、悲惨な光景であった
色々と無駄な考察をしたのだが
やはりクーポン利用を可能にすると売上金額が筒抜けとなってしまうため
「節税」している現金のみ店舗には都合が悪いのかもね
という結論に至った、知らんけど
やむなくクーポンは使えないが営業している居酒屋に入店
「地元の人しか来ない」的な感じで
お世辞にもウェルカムムードは皆無であったが
んな事ぁ関係ない
こいつが無きゃ始まらない
メニュー表はほぼその機能を失いかけていた
ご飯ものは無い、ラーメンサラダも無い、お刺身もほとんど無い
でも良いの、ビールがあるから
お通しにかなりボリュームがあって助かった
晩飯を食いながら話題は明日の予定に
K師「帰りは終始向かい風になりますね」
ポタ「天気は良さそぉ~!」
K師「もう少し前から計画しておけば、離島ツアーってのもあるんですが」
ポタ「何ソレ!?行きたい!行こう!行こう!」
K師「いや、だから時間がタイトであんまり走れないかも」
ポタ「こんなチャンスめったに無いんだから!ね?」
ワイ「離島も面白そうっちゃあ、面白そうですね」
K師「朝一のフェリーに乗れば4~5時間は走れるかと」
ポタ「おぉぉぉぉぉぉぉぉwwww」
何やら話がまとまったのか、まとまっていないのか判らない
まぁ、どちらでもネタにはなるだろう
走らないという選択肢は無い
という事だ、安心した
やまたけ的に勝手に描いていたプランは
稚内発~オロロンラインを南下~羽幌(はぼろ)辺りで海鮮丼ランチ
で、そのタイミングで何処まで行けそうか判断
行けるならそのまま旭川へ
ってな算段ではあった
ホテルに戻って「夜鳴きそば」なるサービスのラーメンを頂く
ま、コレ込みでの晩飯って事でお腹は満足
少々吞み足りない感はあったので追加インジェクターを購入
復路で帰るにせよ、離島に渡るにせよ
ジャージは一着しか持って来ていない
どのみち洗濯しておかなければならんな
ホテルに戻ってジャージの洗濯しながら呑む
洗濯も終わり部屋に戻った頃には
気持ち良さそうな寝息を立てて眠っているK野師匠の姿があった
ん、結局どうなった?
明日はどっちだ?