一度でも冬山クライムを経験してしまうと常識が一つアップデートされる
いや、違うか?ネジが外れて常識がズレるのか?
下界でのライドは「ごく日常」にすら感じられる様になった
雪かきの必要も無く、空が見える日には「走るかぁ~♪」となるのだ
気温はライドの是非の参考値にはならない
どうせマイナス気温である、着るものは一緒だ
汗冷え対策として最も有効な事は「汗だくになるほど回さない」
軽く息が弾む程度で淡々と走る、これに限る
真っ白な雪が実に眩しい
旭川空港の裏手で少し脇道に入る
夏は田畑が広がるこの場所も、冬はまさに雪原だ
砂漠をこの目で見たことは無いが、きっとこんな感じなんだろう、知らんけど
腹も減ってきたので東神楽町の「Garage Box」へ
美味しいランチも楽しめるし、店内の雑貨を観ているのも楽しい
一人で行っても愉快なマスターとのおしゃべりも楽しめる
向かう道中、スパイクタイヤの轍がもう一台分ある事に気が付いていた
「やっぱり流行ってきてるんだな、冬チャリ」と呑気な事を思いながらひた走る
お店の前には一台のMTBが
店内に入ると!K野師匠ではあ~りませんか!!
なんて偶然でしょ!
とりあえず、腹ごしらえだ!
マスター!ランチプリーズ!
目にも賑やかな店内、耳当たりの良い素敵な音楽、美味しいランチ、軽快なトーク
五感がフルに刺激されてとっても良い感じ
・・・・ハッ!?
せっかくK野師匠に遭遇したのだ
「さ、走りましょうか!」
K野師匠は雪深い歩道をゴリゴリ進んで行く
マネして追ってみるが全く進まない!これがスキルの差なのか!!?
ズブズブ埋まりながら遠くなる背中を必死に追いかけるのであった
冬チャリの一日は短い、15時過ぎた辺りからどんどん暗くなってくる
K野師匠がクルマを停めている義経公園まで一緒に走って、お見送り
札幌から2~3時間自転車で走る為に、クルマで片道2時間をドライブする
「趣味の自転車に乗りに行く場所まで、趣味のドライブをする」
K野師匠に言わせれば「趣味の両立」で、非常に満足度が高い行為との事
なるほど、世界は広い
私もいつしか、その世界観に両足とっぷり浸かっている
パワーメーターや心拍計は付けずに走るとこんな感じだが、
かなりしんどいのぜ、ホント