Natural Born EZOist

チャリとオヤジと時々目玉

小人の妖精(前半)

実は最近、2週間程のお暇を頂いていた

時は3月中盤、決算月である

全く持って暇な時期ではないのだが

休まざるを得ない状況となってしまったのだ

 

息子がまさかの「小人(covid)の妖精」

奥様から連絡を受けた私も

出先からそのまま直帰を余儀なくされる

かろうじて会社のPC一式は持って帰れたのが唯一の救いであった

 

保健所から連絡があり、2日後に家族全員PCR検査を受ける運びとなった

検査はドライブスルー方式、向かう車両のナンバーを告げ指定時間に案内された場所へ向かう

保健所から「PCR検査の時間、場所などは口外したりSNSでの発信はしないでください」とのお願いがあった

恐らく、「僕も私も」と殺到する可能性が高いのだろう

夕方に電話が入り、予想通りの結果となってしまった

You Say ! 
(T.M.Revolution official Website より引用)

まさかの奥様以外全員「You Say」であった

息子は既にホテル療養の日程が決まっていたが、私はこれから調整だ

娘は中学生という事で一人部屋は不可

「お父さんと一緒で良ければ・・・」との提案があったが、

中二病の娘が親父と2人で1週間も外出不能ワンルームに幽閉されるのも

なんともかわいそうである為、娘は自宅療養となった

 

2日間ほど自宅待機を余儀なくされたが、市内の某ホテルへと向かう

無駄に最上階

最高の眺めである

 

保健所からの事前の案内で

・許可なく外出した

・許可なく他人を招き入れた

・許可なく他の部屋への行き来があった

・飲酒、喫煙などの行為があった

等の行為があった際には

「即警察案件」になります

とのお言葉が、、、、

 

とりあえず1週間、この部屋からは食事を取りに行く以外は出られないのだ

こうなると楽しみは食事しかない

初日の夕食

まさかの18時夕食である、早い、早すぎる

エレベーターでの遭遇を避けるために30分ズラして取りに行ったが、まだ18時半だ

19時までに取りに行かないと片付けられてしまうようだ

なかなか豪華でボリュームもある

ここで一つ、重大な落とし穴があった

冷たい

ビジネスホテルの部屋にレンジの類はもちろん無い

そうか、1週間冷たい飯を食わねばならんのか・・・

 

テレビも全く面白くない、いや面白く感じないという方が正しい

Wi-Fiがあるので、PCで書類整理等ができるだけまだ助かった

 

翌朝7時

館内放送の音量がデカく、寝坊なんて出来ない

検温と血中酸素飽和度を計測して内線電話を待つ

 

朝食は8時

おにぎり、デカいて・・・

朝からモリモリである

しかし、このホテル療養

1日100歩も歩けないんぢゃね?

こんなに栄養いらんのでないか?とリアルにツッこんでみる

 

1日が、いや半日すら超長く感じる

12時、当然昼食の時間だ

しかし全く空腹感はない

ガッツリ朝飯から4時間しか経っていない

茶色い食卓

ボリューム、パないて・・・

子供の頃から「出された食べ物は残すな」という教育を受けて育った私

軽いうめき声と共に完食である

 

各方面へ電話連絡やメールの送信等、最初の内は色々とやらねばならない事があったのだが、徐々にこちらからのアウトプットの仕事は少なくなっていく

 

18時、検温と血中酸素飽和度の測定

当初は微熱と咳があったが、もう何も症状はない

帰りたい・・・

ローラーもって来れば良かった・・・

そんな貴方に、はい!晩御飯!

デザートまで付きだしたぞ

超豪華、煮込みハンバーグ御膳(手羽先付き)である

もちろん冷たい

こいつをたいらげた後に思った

「ここ、出るころには2~3kgは増えるんでないか?」

 

そいつはマズい、絶対にあってはならん

何か策を打たねば・・・

 

翌朝から始まった「朝活」

お供はコイツだ

イス

コイツで「踏み台昇降運動」30min!

跳んだり跳ねたりは下の部屋にも影響があろう

高さがかなりあるので結構辛いが、とんでもなく汗だくになれる

これをホテル療養中は続けようと決意

 

検温と酸素飽和度の計測は運動前に完了させておいた

運動のお陰で朝飯が旨い!

美味しいが冷たい

もう既に

「何を食べても同じ味」がする様になってきた

味覚障害ではない

 

ホテル滞在中はルームクリーニングはもちろんだが、タオルの替えもない

肌着含めて風呂場で洗濯しなければならない

GEKIZAKA Tシャツ

脚でふみふみ洗濯である

こんな経験、そぉできるもんぢゃねぇな・・・と自分に言い聞かせる

 

それにしても「無駄に豪華」である

昼食、仕出し弁当にアボカドが入っているなんて初めての経験である

 

饅頭まで付きだした・・・

晩御飯、茶色いのはもう慣れてきた

何かしらのおかずかと思って醤油をかけてしまったが、饅頭であった

醤油と同じセクションに置いてはならんょ

 

各食、おそらく業者が違う

容器に一貫性が無いし、コメも味が違う

入札なのかな?噂によると「¥1,500/食」との話もあったりなかったり

しかし箸袋にでも店名を入れて宣伝くらいすれば良いのに

冷たい以外はしっかり美味しい弁当ばかりだ

 

ココで新たな武器を手に入れる

ミソスープ!あったかいんだからぁ~♪

3日目の夜、即席みそ汁発見!

弁当とは別部屋であるアメニティの部屋にあったんで気づかなかったのだ

しかし何でみそ汁がアメニティ部屋なんだ?

置き場のセンスよ

 

「あぁ、あったけぇ、、、」

温かいというのは幸せなんだとしみじみ感じたのである

 

まだ折り返してない

長い、長すぎるぜ、ホテル療養

 

それにしても踏み台運動を椅子でやったのは間違いだったかもしれない

太腿、ふくらはぎ共に超絶筋肉痛

歩くのもペンギンみたいになってしまう

トイレから立ち上がるのもツラいw

しかし他に運動ができないのだ

 

翌朝、6時

脚は痛むが単なる筋肉痛だけだ

また踏み台運動で汗だくになっている私がソコにはいた

 

1週間を1話では入り切らなかった

to be continued