バカは風邪をひかない
ある意味正解であるが、私も人間だ
風邪の一つもひくわな
ただ、「風邪だと気付いてない」だけである
なんか調子悪くてNoライドな休日
退屈である、実に退屈だ、本当に退屈だ
そうだ、こんな日はメンテナンスぢゃね?
とバイクをひっくり返して掃除の準備・・・・ん?
フロントタイヤがず~っとユラユラ動いとる・・・・
振り子の様に右に左にゆ~らゆら
・・・・・気になってしまった
これは「ホイールバランス」が悪く、円周上に「重たい部分」が存在する証拠である
自動車のあのクソ重たいタイヤでも、たった10g以上のアンバランスがあれば
高速走行時のハンドルや車体に振動が発生する原因になりえるのである
こんなの気付いちゃったら放っておけない
工業系陰キャの特殊スキル発動である
自動車のホイールであれば金属プレートに両面テープの付いた専用品があるが
自転車のホイールにはゴツ過ぎる
何か良い物はないか?教えてグーグル様!
出た!わぉっ!!市内のゴルフショップにて購入!
何やらドライバーに貼り付けて好みの弾道を描ける夢のグッズらしい、知らんけど
色もシルバーとブラックがあるので、大抵のホイールに違和感なく使える
ゴルフは一切やらないが、明らかにマニアックなパーツの購入
レジの女の子から「会員証をお作りいたしましょうか?」と笑顔で聞かれ困惑
「け、結構です・・・」と目も合わせずに
相手が詐欺師であれば人生を狂わせてしまう、なんとも微妙な言葉を残し
逃げるように帰宅したのであった
先ずは「一体何gのアンバランスがあるのか?」を数字として認識する作業から始まる
一番手っ取り早いのがこうだ
決まって一番下に行ってしまう箇所が「一番重たい部分」である
その対角線上に重りを付けていくのだ
1gで貼ってチェック、もう1g貼ってチェック、更にもう1g貼ってチェック
これを何度もひたすら繰り返す、ただそれだけである
前輪は6g貼り付けた状態で、どの位置に止めて手を離しても自転しなくなった
C-C-Bが止まらなかったのはロマンティックだが
私が止まらなかったのはナルシスティックであった
ホイールとチューブは位置が確定である(組付け位置関係が決まっている)
ハブに取り付けているスピードセンサーももちろん一度外す
この状態で計測、仮調整を行う
その後センサーを取付して再度調整、更にタイヤを組付して再度調整
こうしていくと、タイヤ単体でのアンバランスが若干あるのも判るのである
位相をズラしながら「いかに少ないバランスウェイトでアンバランスが解消するか?」をただひたすら詰めるのである
自己満足、オ〇ニー、何とでも言ってくれ
「満足」とはこういう拘りから産まれるものなのである
詰めた結果、5gで済んだ、1gも削れたのである
この結果に大満足しかない私
トイレに行ったら数百gは余裕で軽くなるなんて野暮な事言ってはいけない
これは正に「宗教」、信じる者が救われるのだ
超気持ち良い
セロトニンがとめどなく分泌されている
この調子でリヤホイールも作業を進める
何が楽しいって、「無駄を削る」、「研ぎ澄ます」その工程が良い
これこそがチューニング(調律)である
調整前のリヤホイールを20km/h前後で回転させた状態がコレ
私の脇腹を襲ったスタンドが小刻みに振動しているのが良く判る
普段のライドでは気付かないかもしれないが、この振動が常に発生しているのだ
調整をするとこうなる
ほら、気持ち良いでしょ?
Q、体感できるのか?
A、間違いなくできる
これは決してプラシーボ効果ではない
一番体感できるのはズバリ下りだ
ペダルを回さず、ゼロスタートから惰性だけで走行してみてほしい
タイヤが余計な上下振動を吸収しなくて良くなる分、スピードのノリが変わる
これは間違いない
タイヤ交換の際、チューブ交換ですら、「再度確認・調整」が必要にはなるが
コイツは効くぜ、まずは自分のバイクで確認してみて欲しい
数百円の出資と忍耐さえあれば、本当に誰でも出来る作業である
お試しあれ
to be continued