Natural Born EZOist

チャリとオヤジと時々目玉

過去から学べ

エンジニアという生き物は一部の例外を除き、機械好きがなる職業である

自動車整備士になる大抵の人間はクルマ好きだし、バイクも好きだ

エンジンの付いた除雪機も好きだし、トラクターにも萌えを感じる人間も少なくない

金属の光やベアリング、リンク機構などなど

 

と、いう事は

 

極めてシンプルに「走る為だけの自転車」なんて、好きよりの好きになるであろう

もちろん、「興味さえ持てば」という大前提なのだが

沼に引きずり込むにはあまりにイージーである

 

私の元に、彷徨える者がやって来た

ロードバイクって楽しいですか?ちょっと興味が・・・・」

もう言葉はいらない、全て理解した

私はその震える子猫の首根っこを親猫のごとく咥え上げ、

ショップへ連行したのであった

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ちょうど新105が出た直後、カーボン完成車が破格に・・・

実はその男も私に負けずとも劣らない「陰キャ」である
下調べに余念がない

そんな中、最近取扱いを始めたという「CUBE」の完成車が・・・

カーボンフレーム、コンポは105、MAVICアクシウム・・・

こいつがかなり裏山な価格で販売されていたのだ

ちょうどこの頃、105の新型がリリースされた直後

勝負は一瞬で決したのであった

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そのままビンディングシューズの品定めへ

気持ち良い位、見事に沼に飛び込んでいった若者の有志に

オッさんは目頭を熱くしたのを今でも覚えている

 

ロードバイクが欲しい男

仲間を増やしたいオッさん

商売を営むショップ

正に「三方良し」の完璧なトライアングルである

 

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早速、楽しむ(楽しいと言わせる)の図

素晴らしい景色、滴る汗、青春とは美しい

そう思っていたのは私だけであった

あまりに最初から引きずり回しすぎて

最近、彼はあまり一緒に走ってくれなくなってしまった

 

今、私は本当に反省している

これは嘘偽りない事実である

サイクリストあるあるなのかもしれないが

沢山走って大満足したろ?楽しかったろ?な?な?、はぁ?

自分のペースなんぞ全く無視してガチ漕ぎさせられた挙句

引きずり回されて良い気持ちになんぞなる訳が無い、ただ辛いだけ、トラウマである

 

後に師匠の言葉で思い知るのだが

「私は初心者に合わせて走る事ができるが、初心者は私に合わせては走れない」

ただでさえペダルを回す事で精一杯なのに、なれない交通状況や暑さなのだ

自分が過去に越えた壁を、まるで無かったかのように振舞ってはいけない

やる気、努力、根性、そんな精神論で走れるようになった訳ではなく

時間をかけて今の走力になったのを忘れてはならない

「最初は皆、初心者だった」のだ

 

中級者以上を自負するサイクリストの皆様、

自転車人口を増やし、自転車の市民権を得て、交通環境をより良くしたいのであれば

「みんなで初心者を大切に育てよう」

ホント、これに尽きる

 

私が優しく走れる心を持ったのは間違いない

しかし、私自身のライド変態度はどんどん加速し続けていってしまう

それは周りの環境が変わってきているのだからしょうがない

しかし「一緒に走ろうぜ」と誘っても

「やまたけサンとは・・・・ちょっと足手まといになりそぉで・・・」と濁される始末

 

昔、初心者だった私から、君たちに沢山伝えたい事があるんだ

大丈夫、優しくするから・・・ふふふ

 

歴史は繰り返してしまうのか・・・

 

to be continued