機材の光

ロードバイクって子は本当に手間がかかる

買って終わりではなく、定期的なメンテナンスや消耗部品の交換も必要である

「全て自分でやります」って方は素晴らしい！

「全てショップにお任せ」って方だって全然OK！

一番イケないのが「何もしない」って事

先ずは愛車の外観だけではなく、健康状態にも気を配り

内面も愛してあげましょう！

「機材の光は走りの光」

コレ、結構な真理ｗ

中でも一番頻繁なメンテナンスが必要なのが「チェーン」である

ココが綺麗だと気持ちも晴れやか、脚も軽くなる（気がする）

私が５年ロードバイクに乗って、自分でメンテナンスする中で最終的にたどり着いた

「私の最適解」を紹介するので皆様の参考になれば幸いである

パーツクリーナー＆雑巾期

全てのメンテナンスの原点であり、基本中の基本である

まさに人類のチェーンメンテナンスの歴史はパーツクリーナーと雑巾から始まったと言っても過言ではないだろう

メリット

• 圧倒的コスパ、ホームセンターで￥３００程度で購入できる
• ウエスは着古したＴシャツで十分、原価は思い出だ
• 使い古しの歯ブラシもあれば根暗度にも磨きがかけられる

大人買いもアリ、結局遠征時はこのスタイルになる

デメリット

• とんでもなく手が汚れるのでビニール手袋必須（気にならない人は知らん）
• 脂分を根こそぎ持っていくので手荒れの原因になる（気にならない人は知らん）
• かなり飛散するので床に養生が必要
• 保護メガネ推奨、目にパーツクリーナーが入った時は悶絶必至
• 寒い日はパーツクリーナーの揮発性の高さから手が超冷たくなる

チェーンクリーナー期

様々なメーカーからチェーンを掃除する為のブラシを内蔵した装置をラインアップしている

取付してディグリーザ（専用の洗剤）を入れてペダルを逆回転させれば中のブラシがチェーンを上下左右からゴシゴシして綺麗になるってシロモノ

メリット

• パーツクリーナー＆ウエスで拭き上げるより、より内部も綺麗になる
• セットしてしまえばクランクを逆回転させるだけなので簡単
• ディグリーザがどんどん黒くなる「綺麗になっていくプロセス」が見ていて気持ちが良い
• 機械好きに堪らない内部ブラシの動き方（ほとんどの商品がスケルトン構造）に萌を感じる人も少なくないだろう
• 内部消耗パーツをリリースしているメーカーもあり、永く使える

デメリット

• セットにややコツが必要であり慣れるまで結構時間が取られる
• セット後も回転方向を間違うと簡単に外れてしまい、床にディグリーザをブチ撒ける
• ディグリーザは最終的には綺麗に洗い落とす必要があり、数回清掃した後に「すすぎ」の為に水を入れて再度回す必要がありやや面倒
• 私は面倒になり台所洗剤で代用したが、ディグリーザが地味に財布を圧迫する
• やはり床には養生が必要不可欠である
• 最終的に水分を除去する工程が必要

超音波洗浄器期

私とチェーンとの格闘が始まって３年、ついにチェーンメンテの旅の終着点となる

ある商品との出会いを果たす（タイトルになっているから勿体ぶる必要すらないが）

そう、「超音波洗浄器」である

眼鏡屋さんや時計屋さんにあるアレである

綺麗にならない訳が無かろう、チェーン洗浄マシーンの最上位互換と言って間違いない

スプロケットも余裕で飲み込む大容量である

しかしコイツを使うにはちょっとした下準備が欠かせない

必要なのはコレ

そう、ミッシングリンクである

強度の問題などで使用しないという方も多いが、私は一度もミッシングリンク由来のトラブルに見舞われた事は無い

↑貧脚だから？ｗ

メンテナンスの度にチェーンカッターで切ってピンで繋ぐってのは面倒臭い

外す際には↑みたいな専用工具が必要であるが、私は特殊プライヤを加工して自作したｗ

外したチェーンをジップロックに入れて水と台所洗剤を数滴入れる

この台所洗剤で油を分解するという訳ではなく、界面活性剤として入れるので本当に数滴でオケ

水を張った本体にジップロックごとダイブさせてスイッチオン！

「ジジジジジジ・・・・・」という音と共に煙のように油汚れが沸いてくる

３０秒もせずに

真っ黒・・・・

この作業を２～３回繰り返すと超絶キレイなチェーンの出来上がりとなる

最近は一度灯油を入れた容器でガシャガシャと「一時洗浄」を行ってから超音波洗浄器で「本洗浄」という流れになっている

スプロケットの低速側の４～５枚セットになっている部分も効果絶大である

高速側の１枚１枚は待ってる間に拭いた方が早いｗ

メリット

• 圧倒的洗浄力
• タイマー洗浄中に他の作業が可能（２～３分程度）
• 床面の養生は不要
• 専用洗剤等が不要、洗浄器自体もメンテナンスフリー
• もちろん本来の目的である時計の金属バンドや眼鏡、アクセサリーの洗浄もできる為、導入の際に交渉しやすい（ココ重要な方も多いのでは？）

デメリット

• 最終的に水分を拭き取る工程が必要
• チェーンをコイツで洗浄するという行為に家族の賛同を得られにくい

超音波洗浄に関しては「金属へのダメージがゼロではない」等、否定的な意見もあろう

しかし、チェーン、スプロケットはそもそも「消耗品」である

明らかに表面のめっきが剥がれる等無ければ、ミクロな金属表面へのデメリットよりも精神衛生上のメリットの方が遥かに大きいと私は考える

しかし、水分は早めに除去したい

もちろんパーツクリーナで仕上げれば大丈夫である

水置換性のチェーンルブというのもあるので、心配であればそちらを使用しよう

キレイに輝くチェーンの１コマ１コマにルブを点すという行為は

陰キャには堪らない正に「至福の時間」ご褒美タイムである

今までショップにおまかせしていた人も興味があれば

勇気を出して是非お試しあれ

自分がメンテナンスしたチェーンはきっと今までよりも

とても軽く、静かに回るはずである

今週のびっくりドッキリメカ

チェーン洗浄器と言って売り出しても良いと思う私

to be continued