Natural Born EZOist

チャリとオヤジと時々目玉

生への執着

結局ほとんど眠れなかった

当たり前だ

隣には首にコルセット巻きつつ足を吊られながらも

友人の通夜にでると意気込む住所不定の「福山はさまる」

次々に担ぎ込まれる救急患者達

「ん?死んだか?」ってなる電子音

とかく落ち着かない

 

しかし、眠れなかったって事よりも

私は強烈なストレスと戦っていた

 

趣味で自転車を始めた人には必ずや理解できると思う

とてつもない「空腹」である

空腹感ではない、明らかな空腹

2時間回した、晩酌でのカロリー摂取は無い

いつもローラー後は風呂で汗を流して、乾杯!即就寝

だから翌朝まで眠れたのだ

しかし今宵は呑み食いしていない、更に眠れないのだ

もう、空腹しか感じない

脇腹なんてちっとも痛いと思わない、ただただ腹が減った

 

毛玉だらけのスウェットのポケットには何も入っていない

ローラー中に補給なんてしないもんな、、、

 

なんとか朝食の時間まで持ちこたえた!

やっと飯が食える!おかわりしちゃうぞっ!(無理なのはわかっている

 

・・・・・・え、「お粥」?

 

看護師「お腹に負担がかかるといけないので、お粥で我慢してくださいね」

 

わい「・・・え、あ、、、はい・・・・」

 

咀嚼には満腹中枢を刺激する効果があるらしい!

お粥、なまら(すごい)噛むぜっ!

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラっ!

 

下顎が空を切る!

しかし なにも おこらなかった!

 

やまたけは しんでしまった!

 

お粥のあまりの歯ごたえの無さに朝食はゼロキロカロリーであった

俺は病院で初のハンガーノックを経験してしまうのかっ!?

お腹への負担よりも精神的な負担がハンパ無い

 

もう何も考えられない

しかし、職場に報告せねばならない

車椅子で廊下まで運んでもらい、上司に電話をした

ワイ「かくかくしかじか、で、今こんな状況です」

上司「・・・・」

ワイ「・・・・」

 

そらそうなるわなw

 

健康の為に始めた趣味で入院するとか、

良い子のみんなはマネしちゃいけないぜっ!( ー`дー´)キリッ

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本来なら一般病棟に移す所らしい状態なのだが、どうも立て込んでいるらしい

「もう1日だけココで我慢してくださいね」

まぁ、宿代出してる訳でもないのでしょうがない

なすがまま、キュウリがパパ、木の実ナナである

 

隣の「福山はさまる」はまだ看護師さんに喰らいついている

どうやら財布が見つかったらしく、身元は判明したらしい

しかしアパートとビルの壁に挟まっていた事実は変わらない

油断していると腹筋が崩壊するので、あえて情報を遮断する

 

もう、昼飯にしか興味がない

朝食の時に看護師さんが言っていた

「昼食からは普通に出ますので」期待しかない

 

待ちに待った昼食!

こんなに昼飯を待ち望んだのは学生時代以来である

あぁ、やっとまともな飯が食える!!!

 

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え?蕎麦!?

カロリーゼロ付近!!しかもメ~ンっ!

ぷららしいエビはおそらく油で揚げたものではなく

湯がいた後に熱風で乾かした的なLOファット感しか無い

*写真は拾いモノだが一番イメージが近い

 

そうだ!咀嚼だ!

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!

しかし なにも おこらなかった!

 

後にも先にも、こんなに蕎麦を噛んで食べる事は無いだろう

もう低血糖で意識が遠のくのも時間の問題である

私は新たな恐怖を感じていた

「俺は病院で餓死する」

 

14時頃に奥様からメールが

「何か必要なモノってある?」

 

「カロリーだ、カロリーを持ってきてくれ!」

食への執着というミクロな問題ではない、命を繋ぐ為の懇願である

奥様からのOKという返事は無かった

 

福山はさまるは ふしぎなおどりをおどった!

 

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