正直迷っていた
本当にロードバイクを買って良いものかどうかをだ
セッセコと貯めたお小遣いの半年分以上が
間違いなく一撃でフッ飛ぶのだ(¥20,000/月)←ホント切実
これが本当にハッピーになれる自分への投資となるのか、
世にいう「盆栽ロードバイク」となるのか
正直判らない、自信もない
「クロスバイクにしたら、半額で済むんか、、、」とも思った
こんな中途半端な気持ちを正直にショップの店長に伝えた
「ダイエット目的です。最初はクロスバイクでも良いかなぁ、、、アハハ、、、」
あまり雄弁ではなさそうな店長だが(失礼)、私の顔を見てハッキリと
「遠回りしないで最初からロードにした方が良い、どうせ1年経たずにロードが欲しくなるから」
あ、やっぱ、そぉなっちゃいます?
多分、私の顔に「ロードが乗りたい」ってデカデカと書いてあったんだと思う
3分の1の純情な感情はいつも空回りだ
なんか見透かされていたようで、急に気がラクになったのを覚えている
後で聞けば、入門用としてクロスバイクを購入した
弱ペダ読者と思しき殆どの「ロードバイク予備軍」は
結局速攻でロードに代替するとの事
無駄な金は使わない方が良いとの事であった
助かった、ムダ金を使わずに済んだのだ
しかし、しかしだ
ビジネスとしては明らかに間違っている
利益を出さねばならないショップの立場としては、
カモがネギ背負って、鍋をかぶって、箸と取り皿まで持参して来店しているのだ
あとは火にくべるだけで美味しく頂ける
私がショップ店員ならクロスバイクを間違いなく売りつけるだろうw
本人も予算を遥かに下回る大満足な結果となるし、
ショップとしても一台売り上げとなる
しかも半年~1年内に代替候補として激アツ案件が同時発生だ
親切丁寧に水と肥料をあげて次のロードバイク購入への道筋をつくってしかるべきなのだ
店長が「こんなのあるよ」と一台のロードバイクを持ってきた
「コンポやホイールは安いやつだけど、フレームはこのまま上位モデルにも使われているから、将来的に色々グレードアップしていっても大丈夫」
そぉっ!ソコ大事!え?店長、私の心が読めるんスか!?
それがこいつだ
CANNODALE CAAD8 SORA
知ってる!手嶋純太パイセン!ブラックってのも渋くて素敵!
更なるダメ押し
「キャノンデールはアルミフレームが有名なんだ、カーボンキラーって異名もあるんだよ」
なんそれ!?カーボンキラー!?
永年中二病の男の子に間違いなく刺さりまくる「〇〇キラー」
言うても、カビキラーは刺さらなかった
上位グレード素材であるカーボンフレームをアルミで勝負し、勝つ!
カーボンキラー!!そぉいうの、すげぇ好き
完全な「キラーワード」である
「これにします!」
私に迷いはもう無かった
ペダルはいきなりビンディングにした、どうせ行く道だ!
シューズと空気入れも併せて購入した
チェックはキャッシュ現ナマで♪
かくして手に入れた私の初号機、CAAD8
とても気持ちの良い買い物ができた
コイツとならきっと素敵なロードバイクライフになりそうだ!
ふと、営業職となった私への当時の上司の「最初の教え」を思い出した
「クルマを売る前に自分を売れ」
そうか、私は「このお店だから」買えたのだ
私も「お前だから買えた」と言われる人にならなきゃいけないな
37歳、私のロードバイクライフは希望と決意と共に始まったのだ
to be continued