Natural Born EZOist

チャリとオヤジと時々目玉

ぼくのなつやすみ 2日目の前編

2023/08/12 AM5:00

例の如くやまたけは興奮していた

アラームが鳴る前にギンギンに目覚めてしまう

そらそうだ

昨日の「山の日未遂」でションボリしていたら

「明日は8:00スタートだったよね?A田さん達」

と、YamaichiマスターS藤氏

FBメッセンジャーグループの板を遡る

なんせここの板、メッセージの流れが速いw

すっかり見逃していたのであった

 

「そんなん、行くしか無かろうが」

 

そんな訳で、毎度毎度の大興奮状態で

アラーム無視での爆起きであったのだ

 

7:30に日の出公園に到着…ん?

GTO氏のクルマをハケーン

っと近づくも姿は無し

朝練してんのか?

ちんたら準備をしていると2台のバイクがやって来た

GTO氏と旭ヶ丘HC実行委員長のGAKUちゃん!

「朝練ですか~?」と笑いながら近づくやまたけ

「一本、登って来たわ」

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満面の笑みの二人

これから登るってんのに

一回登ってきただと?

おまいら、これがフー〇クでも

同じ事できんのか?あ?

 

~補正中~

 

続々と集まる変態さん達

本日のお品書き

・A田ニキ

本日のカミヒル企画オーガナイザー、Lv51と361日

・T田さん

ピンクの差し色をこよなく愛するA田ニキの良き相棒

・GTO氏

朝練しようと占冠から前ノリしちゃう「恐ろしい子」

・GAKUちゃん

朝練しようと上川町から前ノリしちゃって

GTO氏とブッキングする、正に「恐ろしい子」

・O関氏

蝦夷に移住して快適な夏になると思ったら

チョココロネだったんだYo!って位、今年は暑くて参ってる模様

・M谷氏

物静かだが、坂で興奮してしまう立派な変態

実はやまたけの奥様と同じ職場でお世話になってます、なお方

・N島クン

最近「お買い得だったんです!」とポチったジャージには

デカデカと「JAPAN」の文字が!

日本を背負って立つ理由が「安かった」とか、もう大好き

 

さぁ、逝ってみよう!

の、前に

カミヒル大明神へ皆でご挨拶である

なんか知らんが、とりあえずヨシッ!!

カミヒル当日も意図せずに

ココで止まってしまう輩が

発生してしまうかもしれない

 

スタート地点にこの看板置いといて

安全祈願&フォトスポットにした方が良いかもしれない

↑結構真面目な提案

 

ほどなく始まる60minの悶絶タイム

雲の上まで登るとか、マヂかよな話

この世の森羅万象が持つ力、即ち

顎から滑り落ちる一滴の汗

その微かな運動エネルギーさえも

推進力に変えられないか?と思案を巡らせる

 

そんな思いをよそに

次々とトップチューブに滴る汗

 

ボトルの先が苦塩っぱい

自ら体外に出した塩分を体内へリリースする

登る度に記憶が薄くなる

 

同じ景色は速く過ぎるから、帰り道は早く感じる

そんなのは嘘だ、ことヒルクライムに関しては

 

同じ景色がいつまで経っても過ぎ去らない

いや、「過ぎ去れない」

目にこびり付いているハズなのに

何故か記憶からは

見事にかき消されている

多分、天国に到着したんだ

何度登ってもしんどい

登り慣れるなんて事はない

ましてや「二度登ろう」なんてもってのほか

 

凌雲閣で談笑していると

A野さんから差し入れが!

ミニトマトも出てきた!

こんな旨いとうきび(とうもろこしの蝦夷弁)食った事ない!

ミニトマトも血管を駆け巡る旨さであった

最高の笑顔のオッサン達!

「強いから登る」のではない

「速いから強い」という事でもない

やまたけが真に思うのは

「楽しむ奴には負けずとも勝てない」という

心理的な事実である

 

結構「真理」なのではないか?と思う

 

こちとら楽しんでるんだから

「勝ち負け」とか「強い弱い」っていう

概念そのものが欠落しているのだ

 

なぜか下界よりも暖かい山頂

毎度「コーラってこんなに旨かったっけ?」と

遠きアメリカに夢を馳せる

 

なんでこんなに自転車って楽しいんだろ?

まだ時刻はAM10:00

「今日」という日は始まったばかりである

ぼくのなつやすみ 前夜~一日目

2023/08/10  PM21:00

明日からお盆休みのやまたけ

今宵は久々のメンツと呑む約束をしていた

 

やまたけ家から最寄りの駅は徒歩3分

駅チカ物件でさぞかし便利なのだろうと想像している貴方は

きっと蝦夷の民なら札幌人

あとは本州以南の人だろう

1時間に1本来るか、来ないか

にしてもだ、

市内中心部まで250円で行けるってのはチートレベルである

それにしても暑い

陽が沈んでもこの気温とか、震える

一年だけ父親の仕事の都合で埼玉に住んだ際に

熱帯夜というモノを知ったやまたけ

「人の生きる環境ではない」と心底思ったのを覚えているが

まさかこの蝦夷地で味わう事になろうとは

 

最初の一杯を呑んだ時点で欲望のタガが外れたのは言うまでもない

 

2023/08/11 AM8:00

全身に纏わりつく脂汗

頭痛と吐き気を伴っての起床

煙る記憶の彼方に何処かで食ったラーメンの残像と

断片的な帰還の記憶がスナップ写真のように残る朝

誰も居ない家、明るい窓の外

臭いゲップをしながら、しかめっ面で拝む風景

「くそ、天気良ぇぢゃねぇか・・・」

熱いシャワーで臭っえ汗を流しつつ

散り散りとなった神経回路を束ねるが如く

冷水に切り替えて頭を冷やす

やるしか無ぇんだ!という謎の義務感

嫌な予感はしていた

到着時点でクルマが指し示す気温は33℃を越えていた

しかし今日は「山の日」

そう、山の日なのだ

心折坂より遥か手前で心が折れた

何度も言うがYamaichiさんには

「カミヒルをキメないと来てはならない」という

謎ルールなど無いのだ、これは本当だ

 

「キツかったら止めて帰れば良いんだ」

当時、まだ「坂の楽しみ方」を知らないやまたけ

カミヒルに挑む前にあれこれ言い訳をしながら

「行かない理由」で完全武装していた頃

当時でも齢70を迎えていたであろうN西氏から頂いたお言葉である

ezotional.com

 

このブログを始めて思いを新たにした事がある

「ダメだったってのもネタになるぢゃん」

やまたけは競技者でもなければ

自転車で飯を食ってる人間でもない

全てが成功、完璧である理由など全く必要ない

むしろ、「ダメな自分」をネタとして

笑ってもらえる方が、ある意味「おいしい」

 

尿酸値と中性脂肪、γ-GTP、悪玉コレステロール…

等が(多い)高めのおっさんが

「自転車」という趣味を通して

なんやかんや面白可笑しく

様々な人と出会い、笑っているのは

紛れも無い事実である

 

こんな素敵な趣味があるだろうか

コレでも効果あるんでっせ♪

青森から来たってサイクリストと

ヘルメットの「おにやんま君」で繋がった話題

こんな事でもお互いに笑顔になれる

 

なんか人生、得してんな

 

やまたけの夏休みは例年の如く

釘の味と笑顔で幕開けしたのである

 

てっぺんライド2023 最終章

フルメンバーで挑む最終局面!

皆が楽しみにしていたエサヌカ線へ向かう

sarufutsu.jp

正に地の果て感がハンパ無いが

6人のオッサン達にかかれば

笑いと感動が見事にマリアージュ

クルマが見えてから2分は来ない

晴れていれば正に最高ではあったが

この薄曇りの怪しい空模様もまた

「何処まで続くの?」感が多分に醸し出されてまた良し

そんなエサヌカ線で皆の背中でも撮ろうかと

スマホをホルダーから取り外した時に事件は起きたのです

youtu.be

小雨がパラつく中

タッチIDが効かないなぁ…と濡れた手で…

あ…ツルっとな…

ダーハラ氏のGoProが決定的瞬間を撮っていてくれていたのだ

おぉ、画面バッキバキやぞ

後日撮影

完全にオワタ

操作はおろか、これまでの行程で

何枚も撮影していた写真にもアクセス不能

通常であれば超絶落胆するような件なのだが

「ゴールしてから考えよっと♪」

と陽気なサ〇エさん状態

皆が笑ってる

自分でも笑ってる

ルールルルルー今日も能天気

 

今はそんな事で止まっている場合では無いのだ

残り数十kmまで迫っている最北端

ココに思い残す事など無い!!

残り30km!感動する準備は良いかっ!?

と、最後の最後で待ち構える登りが

挑戦者たちの脚にトドメを差しにかかる!

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一回登って終わりかと思いきや

即座のおかわりクライムという正に鬼畜の所業

しかもこのおかわりクライム、

登り切ると絶景!となるポイントなのだが

天気次第では樺太まで拝める
(てっぺんライド2022)

真っ白な世界

目に見えるモノが全てではない

とは言いつつも、やはり惜しい

昨年観えた景色を、このメンバーに観せてあげたかった

この旅が「終わってしまう」という事に寂しさを感じる

誰が為に走るのか?

何の為に走るのか?

一体何を証明したくて走るのだろう

答えは6人のオッサン、それぞれの中にある

その答えはきっと、誰の評価をも超越し

「自己肯定感」という正体不明のエッセンスを添えて

「心の金メダル」になるのであろう

 

だが、それで良い

いや、それが良いのだ

 

昨今、「他人の評価」というモノに

どれだけの人が振り回され、そして傷ついた果てに

目を覆い、そして耳を塞ぎたくなるような

悲しい結末を迎えてしまったのかは

皆、周知の事実である

 

自分の人生に他人のジャッジなど必要ないのだ

「生きたい様に生きる」事が難しいと

真に勘違いしがちな世の中である

 

このオッサン達を見てごらんなさい

生産性は皆無だが、全員最高の笑顔

生きる事をサボらないってこういう事なんだ

「笑える事を真剣にやる」

一緒に挑戦してくれる仲間がいるって事も

やまたけの人生において本当にかけがえのないモノである

 

感動もひとしお、しかし昨年より相当早い時間のゴール

「今年はえらい速かったですね!」と告げると

ボソリとK野師匠

「例年、休み過ぎなんですよ」

今年はK野師匠のタイムテーブルに恐ろしい程合致したとの事

あ、おかんと脇道、寄り道し過ぎてたんかw

心当たりは多分にある件

さーせん(反省皆無

 

皆のバイクを回収して向かうは風呂!

達成感と充実感に包まれる車内

minatonoyu.fill-sapporo.com

正直、汗流せればオケな感覚であったのだが

ここ、めっちゃ良い!!

心配していた夕食も食べられるし

お風呂も新しくて綺麗!

入館料に割安感すら漂う

漫画喫茶なみに書籍も完備

なんだよ、これは一日潰せるのぜ

とりあえずビール!

もちろんノンアルである

千円メニューとは思えん

大満足よな、マヂで

お腹も一杯、胸いっぱい

帰りはK野師匠の運転で旭川まで直行

ちょっと寝ますね

次々と睡魔に突き落とされる挑戦者達

その中で一人、何故かギンギンなヤーツが

カフェインマシマシなGAKUちゃん

ごめん、俺は寝るわzzzzz

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眠くても眠れないという苦しみを知らないやまたけ

ただ、朝はめっちゃ「興奮補正」がかかってしまうのだがw

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Ave30km/hには至らなかったものの

なかなかに良いペースで走れたのも

GAKUちゃん、GTO氏、ダーハラ氏、T中氏、K林氏

全てのお方達のお陰である

 

また皆で遊ぼうぜ!

お互いにそう告げながら

てっぺんライド2023は幕を引いたのである

 

自分の撮った写真が皆無で

時系列もぐちゃぐちゃになっちまったのだが

「楽しかった」って事に変わりはない訳で

 

この後のiPhone修理珍道中の方が

ロングライドのケツの痛みのそれより

ストレスフルな事になろうとは

 

気が向いたら書きますね

知らんけど

てっぺんライド 2023 第二章

風連セブンイレブンのエイドの手前

士別(しべつ)市街地あたりでちらほらと

黄色いベストを着たサイクリストとスライドする場面があった

彼らは「ブルベ」勢である

jitensha-hoken.jp

基本、単騎で200km以上を「全て自己管理の元」に走るという

孤高のサイクルイベントである

観た事のあるオレンジのジャージが激しく手を振っている

鉄夫さんだ!

こんな場所で突然のエールがあると本当に嬉しいもんだ

と、笑いながら走っていると

またもやブルベライダーを発見・・・・っ!?

O西氏ではありませんかっ!!

なんとこの日、O西氏がチャレンジしていたブルベは

BRM714北海道1000km摩周湖

ちょ、桁が違う…

てっぺんライド挑戦者全員で今一度確認

「O西さん、笑顔で手降ってたな」

「1000㎞から比べたら、我々は1/4しか走らないんだよな・・・」

「ブルベって基本単騎で走るんでしょ?」

「イケる気しかしなくね?」

「サクっと走っちゃおうぜぇっ!」

「残り200kmは切ってるもんね♪」

「エイエイオーっ!」

しかし全員気付いていない

そもそも100km以上を自転車で走るという事自体の

常軌を逸した異常性というモノを

これだからサイクリストって奴は…

正に「前しか見てない」

愛すべきAFOな連中である

やれやれだぜ

↑お前もな感

 

ブルベ勢の雄姿と応援に更に熱が入る挑戦者たち

ペースは落ちない

なんせ今回は6名体制である

愛で満ち溢れたオッサン達のトレインは次なるエイド

音威子府(おといねっぷ)に突き進むのであった

が、なにやら雲行きが怪しい

到着手前で完全にウェットに

何故かGTO氏が引き始めると雨がパラつき

GAKUちゃんが引き始めると陽が出る

この繰り返しだったのだが

ついに本格的に降り始めてしまったのである

カーボンリムブレーキは夢のように効かない

ストップ&ゴーが少ないシチュエーションで本当に良かった

 

路面が完全なウェットになると

集団は謎のハイテンション状態に陥る

「適度に冷えてちょうど良い」

「ボトル飲む手間が省けるぜ」

もう、こぉなったら雨すら楽しむしかない

本当にこれだからサイクリストって奴は…

本当、つくづくだぜ…

↑だから、お前もな感

 

到着した音威子府のセコマで2度目の休憩

ココでT中さんが一旦サポートカーに乗る事となった

流石にこの雨でのロングはキツいか…

サポートカーのK野師匠が心配そうに

「雨、大丈夫ですか?」と聞いてくれたのだが

「もう半分終わったんだから、イケますよ」

という謎の回答

GAKUちゃんに至っては「追いカフェイン」で

更に戦闘力をシバきあげる謎のテンション

やまたけは貧の呼吸、弐ノ型「虫の息」

まぁ、ココまで来たらあとは消化試合みたいなもんだ(ドコが感

なんせ昨年の足攣りポイントは越えた

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自転車はオールウェザースポーツとも言われる

ツールなどでは山岳ステージのピークで雪なんてのも実際にあるらしい

ってかこちとら雪でも自転車乗ってるんだから

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雨降りしきる中で走る面々

何故か旭ヶ丘HCでの二次会での話でGTO氏と盛り上がり

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後半、坂バカブロガーO関氏と

「最終カーブかと思ったら

チョココロネだったんだYo!」と

愛山渓でフザけてたのを思い出すやまたけ

www.youtube.com

何回見ても好き過ぎる

 

GTO氏と何かにつけて

「そぉ~~~~っ!」

「チョココロネだったんだYo!」

とゲラゲラ笑いながら走っていると

後方で異変が!

 

前半から頑張って引きまくってくれていたGAKUちゃんがストップ!

「攣っちまいましたぁ・・・」

そんな事もあろうかとと

ポケットに忍ばせていた秘薬

ツムラ68番、芍薬甘草湯!

(しゃくやくかんぞうとう)

「↓↙←+K」で飛び出す必殺技の如き名前

コイツの効果は5月に体感済みである

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出して渡そうと思った矢先にGTO氏

「コイツで回復ぢゃ」

素晴らしい速さでのコマンド入力で

GAKUちゃんに68番をお見舞いしてくれた

スコヤを当てたかの如き「直角」!

コイツの即効性はマヂでエグい(語彙

GAKUちゃんも半信半疑であったが

モノの数分で復活!

これでまた68番信者が増えたのであった

 

いつの間にか降り続いていた雨も止み

最終エイドの浜頓別(はまとんべつ)セブンイレブンに到着!

ココでドライなジャージに着替えたT中氏も復活!

全員そろってラスト70km弱に繰り出す

待ってろ!宗谷岬!!

この先で今回のライドブログが遅れに遅れた理由が明らかとなる!

てっぺんライド2023 第一章

2023/07/16

K野師匠と行くてっぺんライド、遂に前日である

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6月末に発信、ジワジワと集まった参加者が6名

そのうちの首謀者であるやまたけは

まさかの痛風発作ナウ!

腫れが引いてきたとは言え、本当に走り切れるのか?

ロキソニンが手放せない毎日を送っていたのだが

プランBを用意して準備万端(どこがや感

ezotional.com

 

しかし、希望はあった

昨晩辺りから痛みが大幅に引いてきており

腫れもほとんど無くなっていたのである

「これなら走れる、間違いない!」

押すとまだ痛みが走る左母指球を擦りながら、笑顔のやまたけ

 

札幌からの参加者もおり、前泊部隊が数名いた為

やまたけも一旦帰宅して準備をしてから

明示はしないが市内某所の集合場所に向かう

そこに集まったT中氏、GTO氏、K野師匠

そしてやまたけ、各々が車内で夜を明かす

 

そして迎えた朝、AM3:00に興奮しまくっての起床

脳内分泌物の影響なのか知らんが、左足には痛みは無い

腫れも全くでは無いがほとんど皆無である

タイトなジーンズにねじ込むのは「戦うボディ」

世の40代のオサーン達の相場はそう決まっているのだが

今回のやまたけに限って言えば

タイトなシューズにねじ込むのは「腫れてる左足」である

 

ビンディングシューズに恐る恐る足を入れてみる

かつて舞踏会で靴を片方置き去りにするという

謎の忘れ物番長、シンデレラのガラスの靴よろしく

ちょっとだけ腫れた左足が見事にフィット

インソールすら不要なのではないか?と思わせる程である

「俺は、まだまだ走れるぞっ!」

スタートすらしていない状態で謎に感動している男が

AM3:30の青いシエンタの車内にいた、2023年の海の日である

 

集合時間に近づくにつれて集まる挑戦者たち

集合場所には今回のチャレンジのスタートを見送りに来てくれた方もいた

「私は明日からブルべなんです」と言っていたW辺氏

FBでは結構前から繋がっていたのだが、今回お初の顔合わせ

お互いに頑張りましょう!と互いにエールを送り合う

集合場所から数kmもないスタート地点へ移動

ココで記念撮影である

スタートはJR永山駅!

今回のチャレンジャーは以下!(順不同

・やまたけ(首謀者)

ロキソニンは沢山持った!痛風発作で2週間は乗れてないが大丈夫か!?

腫れてきたら、フラぺ交換の「プランB」が発動!

・T中氏

K野師匠と同じ年のT中氏、200kmオーバーのライドは初だが気合十分!

常にチャレンジを忘れない、こんなオッサンにやまたけもなりたい

・GAKU氏

旭ヶ丘HC実行委員長で自らもサイクリスト、二児の良きパパでもある

普段の善行で貯めるに貯めた「パパマイル」

祭日に関わらず家族のエールを受けての参戦!

・GTO氏

リアル超人「カレークック」登場!マヂで旨いカレーを創り過ぎるので

周りが「そろそろ店出すってよ」と噂が絶えないGTO氏

今日は忘れ物は無さそうである(今の所)

・ダーハラ氏

坂フェスオーガナイザーが来たーーーーっ!!

流石のダーハラ氏も昨夜は眠れなかったとの事、興奮してきたな!

・K林氏

東川からサイクルツーリズムを広げる活動を仕掛ける

サンタクルズ代理店ウィンクレル代表ってマジな人

www.cyclowired.jp

全員笑顔が止まらない程の興奮状態でスタートである

国道40号線を北上!

天候はピーカンって程では無いが、雨は無さそうな予報

昨年の稚内ライドの際の反省も活かしつつ

ezotional.com

到着予定時間を逆算して概ね30km/hペースで進めば良い

ペースとしては早すぎると思うかもしれないが

基本的に下り基調

6人で回しながら走れば大丈夫であろう

という訳で先頭はMAXで30km/hとオーダー

順調に進むオッサン達

最初の峠、塩狩

登りではどうしても少し差が付いてしまうが

ピーク付近でリグループして下りに入る

目的はズバリ「全員での完走」

誰かが遅れたら誰かがスッとスイープに向かい

トレインが切れそうになったらすかさず誰かがブリッジに入る

実に愛で満ち溢れた理想的なトレインである

とても良く引いてくれるGAKUちゃん!

今回のルートでは約60km毎でのエイドが設定されていた

序盤、どうしてもトイレに寄りたくて30kmでローソンに寄ってもらったが

ココ風連(ふうれん)がファーストエイド、各々補給を行う

次のエイドは音威子府(おといねっぷ)のセコマである

その手前で脚攣ったんだよな、去年w

栄養補給と合わせてミネラル摂取も余念なく

 

まだまだ前半戦、全員元気そのものである

左足は前日までの痛みが嘘のように素直にペダルを回してくれる

しかしさっきからGTO氏が引き始めると

何故か小雨がパラついてきてる

単なる気のせいなのか??

いつも心に「プランB」を

2023/07/13

やまたけは焦っていた

自分から旗を揚げたイベントである7/17のてっぺんライド

まさかの自らの参加が危ぶまれていたのである

 

とある持病の発作が襲ってきていたのだ

それはいつも突然やってくる

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旭ヶ丘HCの数日後、左足の親指に違和感が

「あ、コイツは・・・まさか・・・」

いつも思うのは「何故、今なんだ?」という事

この発作の出るタイミングが本当に判らない

いつもの生活を慎ましく送っていると突然っ!て感じである

 

日に日に強くなる痛み、腫れあがる足

革靴を履くのもしこたましんどい

職場では極力サンダルで過ごす

 

てっぺんライドの日はどんどん近づいてくる

それに伴ってメッセンジャーグループのトーク内容は盛り上がってくる

とてもぢゃないが、歩くのもままならない状態だ

いっその事、DNSするか…

「病は気から」という言葉があるが

やはり気が弱くなると何に対しても気力が湧かなくなる

ってか、気が弱ってる原因は不摂生の極みの病なのだがw

 

そして迎えた7/14(金)、残り3日

痛風発作歴も数を重ねると

腫れのピークを越える瞬間が体感できるようになる

知らんけど

 

やまたけの場合、左足母指球の下に

絶対に踏んではイケない肉球が出来るような腫れ方をする場合が多い

間違ってその腫れに体重がかかると

一瞬で泣ける

その腫れが明らかに引いてきているのが判る

 

「あと2日で走れるか?」

帰宅後に試しにシューズを履くのを試みる

「lkンvおいhさふぉいhじゃッ!!!」

無理な事、正に山の如し

さすがにコレは焦り過ぎた

車庫で苦悶の表情で泣いた

 

自宅での移動も普通にこなせるようになってきている

「シューズさえ履ければ…」と考えていると

閃いたっ!!

どうせまともに走れるかどうかも判らんのだ

ビンディングシューズに拘る必要もなかろうて

クロックスだとちょっと見た目もアレだから・・・

と向かった先はワークマン!

ビョ~ンと伸びるシューズとフラぺ

MTBに付けてあったフラットペダルを外して

キャンディちゃんに付けてみる

4本ローラーでしばらく回してみる…うん、うん…

何かイケそうぢゃね!?

ガッツリ踏み込むようなダンシングやスプリントは無理だが

ロングライドなら問題無さそうである

 

こいつは「プランB」として一緒に持って行こう

そう決めたのは15日の晩の事

もはやDNSという選択肢は脳内には存在しない

最悪の場合はバスに同乗して、参加者の皆様を励まし続けようと決めていた

 

頭の中のモヤモヤがスッキリして、心が軽くなっているのが判った

まぁ、何にせよ、不摂生を改めて

痛風治せよって話が

一丁目一番地の問題なのだが

瓢箪から駒

坂バカブロガーO関氏、

移住の際に何本かのフレームを道内に密輸していた模様

noboranaindesuka.work

「若いムスッメにピッタリの可愛いフレームあるんですYoっ!!」

と、怪しい笑顔で話すO関氏の言葉を笑って聞いていた

チョココロネだったんだYoっ!

当初は全く気にも留めていなかったのだ

 

ある日Yamaichiさんでランチしていた時に

↑何度も行ってるから、いつの話か忘れた

何気な会話の中で「O関君のフレーム、ウチで預かってるんだ」とS藤氏

ほぉ、そおいえばそんな事言ってたな、ちょっと見てみるか…

あら、綺麗

ソコにあったのはシャレオツ極まりない、チェレステブルーのフレームであった

「ビアンキか・・・」

やまたけが今まで全く意識した事の無かった世界線である

「ちょっと降ろしてあげる」とS藤氏、

ほいっと受け取った瞬間に感じた異次元の軽さ

え・・・?何コレ?

こ・・・コレが、世に言う

カーボンフレーム

ってヤツなのか?!

ふ、、ふぅ~ん、、、なるほどね、うん、なるほど

まぁ、言うてもこんなシャレたフレームはやまたけの柄ではない

 

ビアンキに乗っている人は何人か知っている

しかし、色は置いといて、あまり見た事のないフレームである

オルトレってのが多いがソレでは無さそう

インフィ、、ニート?って読むのか?

帰宅後に調べてみる

www.cyclowired.jp

ふむふむ、トレックのドマーネ的なエンデュランス寄りのフレームなんだ

・・・え、フレームのみで税込み40マソ超える価格だったの?

完成車は正に軽トラみたいな値段・・・

エンデュランスモデルのトップグレードであった

 

「実はちょっと訳アリ品なんです」とはO関氏

一度倒してしまって、CDJにチェックを出したら

右のシートステー部にクラックが入っているという

正にお墨付きの診断が出ている個体との事

確かに塗装にヒビが入ってる

「全く気にしないって人もいるかもだし、DIYで治しちゃう人なら良いのかも」

へぇ、カーボンフレームって自分で治せるんだ・・・

そこから数日間、何気に見ていたYoutube

検索キーワードが「DIY」「カーボンフレーム」「修理」であった

数本の動画を観て、色々調べてみる

・・・え、なんか、イケそぉぢゃね?

やまたけの頭の中で妄想が始まった

ロードバイクコーディネーターO関氏と相談

サイズは47、適正身長は155~165前後では?との事

それで「ムスッメにいかが?」と言っていたんだな

 

少し小さいかもな…いや、ちょっと待て!

やまたけの股下を考慮していなかった

非常にセンシティブな内容だが

CAAD12のような「ほぼホリゾンタルフレーム」だと

シートポストが10cmも要らない股下事情

シートポストの存在感が無い短足仕様
サイズ50

ぶつくさ言いながら考えているとO関氏、

「まさか自分で乗る系?」と気付いた様子

すかさずジオメトリを送ってくれたので確認作業に入る

ふむふむ、サイズこそ小さいがホイールベースはCAADより長い

こういった所がエンデュランスモデルと呼ばれる証拠なのだろう

ステム長もビックリするほど長いのブチ込まなくても

CAAD12とほぼ同じポジションは出せそうである

 

頭ん中での構想はできた!

あとは「TRY」しかない

お迎えにあがりました

やまたけ家に迎え入れたインフィニート

早速、各部を細かくチェック

一番気になるシートステーからいってみよう!

youtube.com

良ーく耳を澄まして聞いてみてほしい

「カン、カン、カン、コンコン、カン、カン、カン・・・・」

と音色が変わっているのが判るだろうか?

乾いた「カン」という音の中に

少しこもったような「コン」という音が混ざっている

それは叩く場所、明らかにピンポイントで「コン」と鳴る

ココにクラック(ヒビ)がある

さ、では実際に見てみよう!

修理範囲をはみ出さないようにビニールテープで養生して

サンドペーパーで塗装を落とす

見える、私にもヒビが見えるぞ・・・

確かに横方向に細いクラックが入っている

ココをDIYで修理しちゃいます

**注意**

やまたけ自身が「観た動画」「サイトで調べた事」を

自己解釈した上での作業内容となります

無論「プロが行う正確な修理」ではありません

この作業を真似た事で発生する不具合や事故に関して

やまたけは一切責任は負いません

 

用意したのはコチラ

平織カーボンクロス

凄い時代である

こんなマニアックなモノでもネットでポチっ!と買えるのだ

「リアルカーボン」

なんと甘美な響きであろう・・・

工業系マテリアルフェチ達にとって

正に「白飯が食える」キラーワードである

色々な店舗から出ているのでサイズを確認しながら注文しよう

 

そしてこのクロスを固める樹脂がコレ!

最高級の仕上がり

コレも実に様々なモノが出ているが

動画で見たのと同じモノでチャレンジしてみる事にする

 

んで、この樹脂を塗るのに刷毛がいるので近所の100均へGo!

こんな感じの「ゴツいヤーツ」しか無い

5cm幅程度での施工だとあまりに小回りが利かなさそうでボツ

 

絵筆も数種類の太さのモノが入ったセット物

正直、そんなに要らねぇし、ゴミにしかならん

単価としては一番安いが、わざわざゴミを買う理由にはならないのでボツ

 

何かちょうど良い感じのモノは無いか?

通りかかった調理器具コーナーで運命の出会い

キミ、丁度うぃ~ねっ!

「なめらかな仕上がり」

コレだよコレ

やまたけはいつ何時も、なめらかに仕上げたい

シリンジで同量を混ぜて、と

容器はブレーキクリーナーのフタが転がっていたのでソイツを使う事にする

どうせ使い捨てとなる

結束バンドで良く混ぜる

同じく転がっていた結束バンドで気泡が出ないようにしっかりと混ぜる

正直、混ざってるのか混ざっていないのか全く判らない

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動画を撮りながらは無理だし

焦らなくても大丈夫とは言え、

「硬化が始まっている」という意識はなかなかにスリリングである

 

事前にカーボンクロスは使用する分だけ切っておこう

普通のハサミでスパスパ切れるが、織りが端部からほつれてくる

瞬間接着剤で留める人もいるらしい

 

今回の患部は言うてもシートステーのクラック

恐ろしく応力のかかる部分ではないので一周クルっと巻いておしマイケル

CVの開発思想も鑑みると「カッチカチに固める」と逆に良くない気もしたのだ

 

先ずは患部に混ぜた樹脂を塗る、そう「なめらかに」

その上にカーボンクロスを巻き付けていく

巻きつけながら樹脂を塗る

巻きつけ終えたら表面にも樹脂を塗る

もちろん、なめらかに←しつこい

端の繊維が飛び出しているが気にしない

ココで完璧を求めてはいけない(多分)

この上からビニールテープを巻きつける

ごく基本的な事だが、クロスを巻いた方向と同じ向きに巻こう

せっかく巻きつけたカーボンクロスがズレる

巻いていくとスキ間から余った樹脂が流れ出てくる

他の部位に樹脂が付いて固まると面倒なので

養生はした方が身の為である

 

他動画やサイトではココで使い捨てカイロで温めていたが

割愛

別に寒い時期にやっている訳でもないし

明日すぐに乗りたい訳でもない

この状態で2日間も置いとけば完全硬化するはずである

そして日が変わり

カッチカチやぞ!

一応、硬化確認用のサンプルとして置いといた残った樹脂で確認

ビニールテープをベリベリと剥がしてみる

ほぉ、良い感じ

ココからは正にやまたけのターン!

「根暗な俺」を特殊召喚!

サンドペーパーで番手を上げながらツルっツルになるまで磨き上げる

 

指は真っ黒、微粉も飛び交うのでマスクは推奨

家の中でやる際には、家族の留守を見計らっての作業が必須である

床に溜まった削りカスを見て卒倒した奥様が

翌朝、置き手紙だけを残して子供を連れて実家に帰ったとしても

やまたけは全く責任を取らない

 

さて、仕上げをどぉすっぺか?

ブラックやホワイトなど、簡単な色なら良いのだが

チェレステの色合わせは不可能と判断したやまたけ

このままクリア拭いてってのもワイルドで良いか?

と何気にネットの海を泳いでいると

こんなん見っけたでぇ

 

クルマのボデーにストライプ状に貼って

「ワイのクルマはなぁ、イタリィ車なんぞぉっ!」

激しく自己主張するためのアイテムである、知らんケド

↑大いに敵を作る言い方

ビアンキちゃんの産まれがイタリアで良かった

国旗のデザインから、USAだとこうはいかなかった

漂う「何かしてる」感

何故か眼帯をしてたり、意味も無く腕に包帯を巻いていたりして

「ココには秘められた力が宿っている」感を醸しだす

なんとも香ばしい、超絶ライトな「性癖」とも呼べる部類

しかしながら確実な闇を感じる中二病という

心の病を患う男子諸君には響くのではなかろうか

 

明らかに普通の状態では無い

またソコが変に気になってしまう

他人から「国旗をあしらうとか、お洒落なんですか?」と

あえての「聞いて欲しい」感を無言で演出するという

我ながらかなりの「良策」であると確信している

 

前述したが「完璧な修理」とは全く呼べないモノである

しかしながらこの程度の補修で充分走る事が出来る事も

間違いの無い事実である

 

さ、フレームは出来た

あとはコンポだ・・・

ネットの海での海水浴からはまだまだ上がれそうにない

 

まさかO関氏がムスッメ向けに冗談で発信したビアンキが

やまたけ自身のNewマシンになろうとしているとは・・・